親日派のための弁明

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794211521

感想・レビュー・書評

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  • 韓国の反日教育はGHQの仕業
    韓国は35年間 日本であった
    伊藤博文の暗殺事件
    朝鮮併合は朝鮮からの懇願で実現した

  • 李承晩の反日政策に端を発し、韓国における大日本帝国時代の歴史歪曲に鋭いメスをいれた本書。その隠されていたであろう歴史をしるためには必読。ただ、氏の述べる歴史はどのような根拠に基づいているのはあまり書かれておらず、一体どちらが正しいのか公平な根拠が示されていないのは残念。韓国が反日になったのはアメリカの陰謀ではないかというのは、自分にとって新しい視点であり、確からしい説だと思う。韓国の若者は、すっかり捏造された歴史教育に騙されているが、日本においても自虐史観を叩き込まれている。アメリカに端を発した陰謀による洗脳と思うこともできる。韓国を嗤ってられない。

  • 大日本帝国が20世紀初頭から第二次世界大戦までに繰り広げた蛮行に関し、メディアで報道されるたびに、その子孫の一人である私は悲しくなります。

    学校でも習うし、きっとそんな蛮行は本当なんだろうなとは思いますが、本当に悪いことだけだったのか、という疑問も頭の片隅にはあります。

    そうした疑問がある人には、今後の読書の参考になるような本です。

    ・・・
    作者は日本とは縁もゆかりもない韓国人の方のようで、ソウル大物理学部出身というからきっとエリートだと思います。ただ、意見は相当ドラスティックであり、韓国で禁書となるのも納得の内容でした。

    その幾つかをかいつまんで述べれば、日本の韓国併合は合法、併合により韓国は発展した、寧ろ併合が続いていれば今頃もっと発展していた、韓国の歴史教育は世界の非常識、等々です。

    中盤では1800年代後半からの韓国の歴史について大分細かく振り返っていますが、韓国は近代で大分混乱しているという印象です。王族と姻族の支配、反抗する新知識人や宗教団体、ないしは農民一揆。さらに開港により入ってくる日本と清、さらには北からロシアの陰が見え隠れする。

    歴史では日本が韓国を併合したのですが、本書の記述が正しければ、日本でなくても、いずれは清かロシアが併合しようとしたでしょうし、地政学的にロシアや清に出張られたくない日本としては、当時の帝国主義的雰囲気を鑑みれば併合以外の選択はちょっと考えづらいかなと感じました。

    加えて、筆者は日本の正当性を主張します。韓国併合にせよ、終戦後の日韓基本条約にせよ、条約として締結されたのだから、そこから派生する事象について文句を言うのもおかしい、とする。
    この考えは理解はできるもの、強者の理論ともいえると思います。首根っこをつかまれた状態でそこに自由はなかった(条約締結をせざるを得なかった)ともいえると感じました。

    このような大分ドラスティックな議論が続きます。。。

    ・・・
    私には残念ながら友人と呼べるような韓国人はいません。ですので一般の方がどんな形で日本をとらえているのかが分かりません。日本の事が悪く言われているとすればそれは悲しいことだと思います。
    日本の嫌なところは色々ありますが、悪いところだけでもないしいいところもある、ということはわかってほしいなあ。そういうのはどうすれば可能なのか。やはりともに過ごす・理解する・学ぶという、時間や経験の共有や以外に相互理解はないのだろうと思います。

    そんな会話や議論ができる日までに私がやれること。それは儒教やアジアの歴史も勉強くらいかなあ。

  • 一言でこの本をまとめると、
    親日派=朝鮮を近代化しようとした人達(愛国者)
    非親日派=高宗・閔妃・両班など既得権益を守ろうとしていた人達
    ですね。ただ、タイトルにあるように、別に弁明じゃないと思いますがね。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425976.html

  • 本書は韓国人の著者が日韓の歴史を解説しており韓国内では有害図書扱いになっている。色々と勉強になった。歴史を知った上で未来に向かうことが大事だと再認識。ビジネスでも、です。

  • 視点として、歴史の流れとして参考になる。

  • ちょうど韓流ブームが起きていたところ、書店で見つけて読んでみました。
    韓国という国の意外な一面を知る事ができました。

  • 著者である金完燮氏の、自国と自国民への批判は舌を巻く程の強烈な言葉で詰まっています。逆に韓国人であるがゆえに自国に対する愛国心の表れかもしれない。
    これが成程、朝鮮の朝鮮人流たる所以なのかと納得してしまいます。然しながら、勿論日本の歴史観との温度差はあるものの、本書が本国(韓国)で禁書になった理由は理解できる。要するに、親日派というより韓国人の良識派でありながら、反韓国派でもあるということだと感じた。
    日本に対する提案も多々あり、著者自身が朝鮮人であるが故韓国を中心に考えているのは仕方がないが、受け入れがたい論理、つまり日本人の思想には合わない。
    経済的統合も先進工業国への移民も、欧米諸国が抱える諸問題も解決には至らない。

  • 韓国で発禁になった。韓国人が自国で出版した、公平な書。親日派により、正しい歴史認識を説いたという事で、意義が大きい。中身は間違っていないと感じるし、今の韓国に必要な要諦が含まれる。しかし、自国を弱小と決めつけ、植民地であった方が良かったなどと発言するのは、どのような気分なのだろうか。発想の事大主義。今の韓国は、事大主義に必死に反発しようとしている。そして、言ったもの勝ち、という、醜い姿勢を貫いている。

    日本は、時代の流れにはまってしまったのだ。韓国もそうだ、思えてしまう。我らに生きる道は、戦争しかなかった。しかし同時に、戦後韓国のイデオロギーにも、反日しかなかった。それは、つまり、北朝鮮が核を持つしかなかったように。

  • 売却してしまったのだが、高校時代に読んだ懐かしい本。
    韓国=善/日本=悪というステレオタイプの発想から脱却するきっかけになった本。

  • 勇敢な韓国人やなぁ、と思う本。
    歴史観が180度変わった思います。

  • 韓国言論界では稀少的な親日派論客の近現代史論で、
    成程そうだったかと眼を啓かされるところもあるが、
    内容において同じ事柄が繰り返し頻出してくるのには閉口させられる。

  • 韓国は日本と合併することだけが朝鮮の文明開化と近代化を達成する唯一の方法だったと朝鮮の改革勢力のなかに暗黙の了解があった。
    敗戦によって日本は5つに分割された。韓国、北朝鮮、サハリン、台湾、日本。サハリン(樺太)だけがロシアの領土で残りは独立国。
    韓国は世界の中で反日感情が残っている唯一の国。中国人は共産党の立場を表明しているに過ぎない。多くの中国人は日本という国が存在することすら知らず中国の省の一つと考えている。朝鮮半島に生きた人間以下の生活をしたいた民衆にとって日本は朝鮮王朝にとって代わった統治者に過ぎない。
    世界中で日本と西ヨーロッパだけが中性で封建制度を経験した地域。また、日本はイスラムの様な原理主義がないので柔軟に時代に対応できた。
    奴隷社会から封建社会への移行できなかった国は発展できなかった。朝鮮は日本より1000年遅れていたので独自に資本主義社会に発展するのあ無理だと悟り日本と併合する道を取った。
    封建制度は各地域ごとに土地と租税に関して強力で整備された法体系と執行できる政治組織、より大きな範囲で統合できる中央集権政府がなければならない。
    封建制度が近代化に有利な条件を作った理由。領主は征服よりも土地の所有と税の徴収に専念したので支配を受ける商人、製造業者の活動範囲が広がった。

  • 主題の感想は省略して・・著者の「国民の幸福」の考え方、これまで割と民族の誇りや愛国心を割と無条件に良しと考えていましたがこの本を読んで少し頭が柔らかくなりました。『政治的なスローガンとして「独立」は人に訴える力をもっている。だが独立が住民の生活の質を向上させることができなければそれは特定の政治勢力の利益に奉仕するイデオロギーにすぎない。』とな。

  • 平成24年2月4日図書館リサイクル(第14刷)

  • 台湾と韓国はともに日本の統治によって無知蒙昧な農業社会から近代産業社会へと大躍進を遂げた。にもかかわらず両国が日本に対して相反する態度と国民感情をも兆になったのには、台湾には日本統治前。これといった独自の王朝が存在していなかったのに対して朝鮮には王朝があった。台湾は韓国より15年統治期が長かった。
    日清戦争の勃発に一番驚いたのは朝鮮だった。

  • 韓国の人から見た日本統治時代。
    韓国の歴史教育がどんな風なのか何となく分かります

  • 普通の韓国人にはない視点から日韓の歴史、これからを論じる。
    日本人の自分としてはなぜ韓国内で発禁処分になるのか理解ができない。ただの日本マンセー本ではないはずだ。

  • ゼミの発表のために呼んだ。
    大学に入って韓国と北朝鮮についてかなり詳しくなったな。
    親日派って言葉、普通は出会わんもんね。

  • 興味深い本でした。確かに親日的な内容とも思えたのですが、むしろ反米的な姿勢からくるものが強いかもしれない とも思えました。
    朝鮮戦争が起こり、分断された原因などを考えるとそう思えても仕方ないかもしれませんが・・・。
    元々作家の人だけに、読みやすいなと。韓国側からの歴史視点がおおくみられるので、日露戦争時に協力した朝鮮人の話等興味深かったです。
    日本は戦後分割割譲されることもなく済んだという認識だったのですが、
    この本の中で「樺太・北方四島・朝鮮半島・台湾」は日本の国土であったという文面に衝撃がありました。そういえば…そうなんですよね。

  • ああ、こんな本が売れた時代もあったよね、と思わされる一例。
    自分にとっても、社会にとっても。
    この著者の場合は「勇気と英断」と看做される類のものだったけど、
    そういう著者の「感情」それだけを売り、それを世間が「買う」のが、時代に乗る本の典型だなと思う。
    つまり、中身は必要なく、どういう感情や経緯を持って出したか、が大事であって。

  • 未読

  • 最近、韓国がらみでのトラブルをニュースでもよく目にするので、気になっていました。この本は、韓国内では出版の過程で著者が逮捕されたうえ、有害図書指定まで受けているといういわくつきのものです。しかしその内容は、資料が豊富でとてもしっかりしたつくりになっています。学校の歴史の時間では、近・現代史は時間が足りなくて流し読みで終わってしまったので、こんなことがあったとは理解していませんでした。
    (たとえ時間があったとしても教えてもらえなかったでしょうが・・・)
    改めて歴史の勉強をしようという気持ちになる本です。

  • ひとつの考え方として。

  • 韓国で「青少年有害図書」の指定を受けた本。韓国内の反日主義に真っ向から異議を唱えたものが、韓国人によって執筆された衝撃作。

  •  本書は韓国で「青少年有害図書」の指定を受けて事実上書店では売られていない。そして、著者自身も出版に至る過程で逮捕されたという経緯を持つ。
     著者は阪神淡路大震災時には典型的な反日主義だったという。そんな彼が、親日になったその理由はなにか。それは実際読んで確かめることをお勧めする。

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