お母さんは勉強を教えないで―子どもの学習にいちばん大切なこと

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 47
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794211699

作品紹介・あらすじ

学習塾で40年、小学校低学年から大学受験生まで教えてきた著者が、「やり方」だけ覚えて意味を考えない子が増えた現状を警告し、子どもは「実感的に理解」してこそ意欲をもつのだと説く。そして、「クラス最下位から1番になった子」など、自ら実践してきた「引き出し」教育の成果を具体的に紹介する。

感想・レビュー・書評

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  •   自宅で学習塾を開き、小学生から大学受験生までの子どもを教えてきた著者が、自らの経験をもとに、子どもの真の学力を伸ばす上で大切なことを提言している。タイトルの『お母さんは勉強を教えないで』は、教育に熱心な親(といっても今の時代、ほとんどの親が熱心なのだろうが)にとっては、思わずドキリとさせられそうだ。
       親が子どもに教えてはいけない理由として、正解を出すための「方法」ばかりに重点を置き、肝心の「理解」に目が行っていないということ。それなら、どうすればいいのだろうか? 著者は4つの提言をしている。「子どもにまかせて待つこと」など、どれもがあたりまえのことだが、40年間で1000人以上の子どもに接してきた経験の実績が、それらの提言の裏付けとなっている。
       子どもたちの「それぞれ違った才能を引き出すのは、親と教師の責任である」と著者は言う。一貫しているのは、子どもの力を信じ、どの子も認めるということ。それを「引き出し」教育と名づけているが、一つの単元を集中して教えたり、小学校の学習に戻ったり、と、その方法は一人ひとりの子どもによって、当然違う。

  • 「やり方」だけ覚えて何もわかっていない子が増えている!という帯の惹句には、教育の末席にいるものとして実感するところがある。どう間違っているのかも全くわからない間違い方で間違える子というのは確かにいる。

    単純なパターン認識なら人工知能の方が優れているのだから、そこだけ反復練習しても無意味であって、実感とともに内容を理解することが必要だ。

    p.26の例のように、模試で出た問題が、事前に行った学習と「同じ」ものであることを理解することができないなら、わかっていることにはならない。アブダクションを伴う推論を行うことなど望むべくもないだろう。

    理解を「引き出す」教育……とは耳触りが良く、その通りなのだけれども、しかし、実践するとなると並大抵のことではない。大いなる熱意とコストが必要となる。

    私たちは借金によって経済的に未来から搾取するばかりでなく、その教育の手を抜くことによって二重に子供たちから搾取している。せめて今あるものはちゃんと渡しておきたい。

  • 今の自分に足りない考えをたくさん知ることができた。子どもを信じて任せること、子どもの人間形成は子ども自身がするということ。ずっと忘れないでいようと思う。

  • 良書だ。素晴らしき育児書。
    理解は発見であり、発見は感動を伴い、感動は意欲へとつながる

  • テクニックを教えてやるのではなくて、理解を引き出す教育。確かになぁー!とメモをとる項目が多かった。そーなんだよなー、新しいことを知るのって昔は凄く楽しかったのに、いつの間にか勉強は面倒臭くなるんだよなー。うまく育児に活かしたい。が、ちょっと気になったのがこの本のお父さんの不在感。ぼくの自意識過剰すぎかな?なんとなく、置いていかれた感を感じてしまった。まぁ10年前の本なのでそのギャップもあるのかも?

  • 引き出し教育の有用性についてたっぷりとかかれている本。
    子どもたちに合わせてじっと待つのは辛い。
    でも、彼らの能力を信じることで素晴らしい結果が産み出されるのだという。
    特に何かを「教えてやる」必要はないのだ。

  • 塾を主宰している著者が40年を通じて教えるという事に関して思った事をまとめた本。【引き出し教育】の重要性を語る。
    テストはできても、意味がわかっていない、やり方だけを覚えてテキストに望む、現代っ子に危機感を募らせている。学問というのは、意味を考えながらやれば楽しいもので、決して上から与えるものではないという所に共感した。自分の勉強の仕方はやり方だけ覚えていたものだったなぁと思った。

  • 今年のベスト本

  • タイトルに惹かれて借りました。内容もとても面白かったです。この30年間、教育現場はますます子ども達を追い詰める場所になっていることがよくわかります。そんな中で母親はどうすべきなのか?もともと子ども達の中にある、知ろうと言う気持ち、分かったときの喜び、理解する楽しさを引き出すために必要なことを、子ども達と向き合ってきた見尾さんが丁寧に語ってくれています。

  • 子供のやる気を引き出し、自主性を伸ばすことの大切さがわかった。

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著者プロフィール

ミオ塾代表

「2014年 『お母さんは勉強を教えないで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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