日露領土紛争の根源

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794212061

作品紹介・あらすじ

樺太(サハリン)の南半分は日露戦争の結果ロシアから日本に割譲され、第二次大戦の結果、ソ連に返還されたということになっている。しかし、これは理に叶ったことなのか。敗戦によって樺太から引き揚げてきた著者は早稲田の露文科に学び、さらに日ソ貿易の商社に勤務しながら、著者の心は晴れることがなかった。チェーホフの、いま流にいえばノンフィクション作品の傑作『サハリン島』にある「サハリンの処女探検の権利は疑いもなく日本人に属し、日本人が最初に南サハリンを領有したのである」という記述が心にひっかかっていたからである。ところが、著者はついに発見したのだった。一九世紀の半ば、ロシアは早くもシーボルトの『日本』を改竄することによって樺太領有への触手をのばしていたことを。

感想・レビュー・書評

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  • 米原万里の紹介本である。チェーホフのサハリン島が説明されている。そして大江と和田春樹が批判されている。この本がもっともサハリンについて詳しい本だと思われる。

  • ●著者によると日露領土問題、とりわけ樺太における問題は、ロシア側の誤謬によるものが根本の原因にあるという。その論は、そもそもシーボルトの『日本』の露訳が改竄されたところから出発する。

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