- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794212313
作品紹介・あらすじ
日本銀行はマネーを創出し配分する大きな権限をもつが、政府から独立し、説明責任をもたない。半分は民間所有であり総裁は首相が任命する。公務員でもなく選挙も経ない個人が、日本経済を左右する権力を手にするのだ。本書は、三十年前から総裁候補と名指されていたプリンス・福井氏が、バブルの責任も問われずに予定通り新総裁となった経緯をたどり、マネーの支配者が政財界とメディアに絶大なる影響力を及ぼしていることを明らかにする。そして、中央銀行の行きすぎた独立性がもたらす弊害を訴え、日銀には明確な目標と説明責任をもたせるべきだと説く。
感想・レビュー・書評
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日銀の持つ独立性や権力及び、日銀が手本としたドイツの中央銀行のシステムについてと、筆者による景気回復案が挙げられている。
日銀の総裁が、過去にバブルを引き起こした責任を問われることなく既定路線で引き継がれていることや、日銀が、政治、経済、メディアに大きな影響力を持っていること、独立性を保っていることにより、その影響力を抑止するものがないことの弊害がよく分かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完読
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うーん、イマイチ。結果責任として日銀は責められるべきとは思うが、いかにも悪人な人たちとは思わない。
日本モデルの崩壊と低成長は来るべくしてきたものであって、日銀がどうこうできたものでもなかろう。出生率を上げる政策を取れなかった時点で負けている。
増税しか言わない大蔵省のほうがよほど悪者。 -
おもしろい。
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今、日本は、不景気に襲われていて、みんなどこも不況でリストラの嵐であったりで大変なことが今起きています。この現状はどうやって打開すればいいのか。物凄く考えさせられる一冊になっています。私のなかでどうやってこれからさきこの不景気を打開するのか。まったく私はわからないが、それでも日本の景気をよくしなければならない。これからの日本は生まれ変わらないとやっていけないという不安にかられあせるのは当たり前ですが政府がしっかりしていってほしいと思いました。
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リチャード・ヴェルナー氏による「円の支配者」の参考資料の豊富さと、その根拠に基づく深い洞察力に感銘して購入した一冊です。
日本やドイツには、かつて世界から絶賛されたような、すばらしい経済モデルがありました。しかし、バブル発生と崩壊が人為的に行われ、かつての成功モデルは古くなって使い物にならないとの嘘が蔓延するようになりました。そして、構造改革という名の下で、かつて、アジア経済危機で役に立たないことが白日の下に晒されたIMFの政策に、そっくりな政策が日本で進められるようになりました。
あなたは、ご自分の自動車を韓国の現代自動車製に置き換えられたらどう思いますか?我が国の新幹線が韓国のKTX(音声有のフラッシュですhttp://web1.nazca.co.jp/hp/vipper774/ktx/ktx.html)に置き換えられたらどう思いますか?構造改革は、それよりも酷いことでした。