書きあぐねている人のための小説入門

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 448
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794212542

作品紹介・あらすじ

小説を書くために本当に必要なことは?実作者が教える、必ず書けるようになる小説作法。

感想・レビュー・書評

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  • 本を読むと、文章の成り立ちに興味がわくため、こういった文章論も、おもしろく読んでいます。
    ガチガチの作文法などは、肩が凝ってしまうのですが、著者自身が、巷にあふれる作文レクチャー本をよしとしないため、ここにもハウツーが書かれているわけではなく、強い持論で読者を縛り上げることもなく、さらりと文の書き方について述べられた、読みやすい内容となっていました。

    物語を書いていくと、必ず不幸のニュアンスが加わってくるとする著者の意見は、新鮮でした。
    そういうものでしょうか?
    その不幸色を一切排除した物語を作ったら、平明単調なものになったとのこと。
    自分も文章を書いてみると、その真偽がわかるのかもしれませんが、今は心に留めておくだけになりました。

    フロイトは、心理学者として認識されているけれど、実は哲学者だということに驚きました。
    井上ひさし『ひょっこりひょうたん島』は、「火山噴火時にみんな死んでいた」という裏設定があったということもびっくりです。
    ゴリ押しの文章ではありませんが、豊富な知識量に裏打ちされた話は、興味深く読めました。

    新人賞受賞のための文章法は、まるで受験のための、点を取るための勉強法のようですが、もっと広い意味での人生の勉強のようなものを、作文法に置き換えて説いているような本で、自分にも読者にも誠実であろうとするスタンスが見えてくる、安心できる一冊でした。

  • 非常に興味深い、というか勇気をくれる本。
    そうかーそれでいいんだなっていう気になった。

    大切にしているものをこうやって表すのはいいなあって思う。

  • 1

  • 小説家が教える小説のイロハ。人物、風景描写のコツを学びたかったので読んだ本。

  • 小説執筆マニュアルではないとのこと。
    いわゆる文学を書きたい人のためであって、エンタメ系を想定したものではない。
    小説とは自由であり、小説っぽいものを書こうとすると新しくはなくなる。

  • 小説を書く合間に、何度も開いて読む。平易な言葉づかいで、つかみどころの無い話が展開される。まるでこの本自体が小説であるかのような感覚。

  • 小説のことを考え続ける。
    小説にしかできないこと。

  • 最も根本的な部分を繰り返し説いている。
    この作者は信頼できると思った。

  • 筆者の方の独特な考え方を理解するのに少し時間がかかるけど、文章のあちこちで「ああ、わかる、なんとなくだけど言いたいこと、すごくわかります」という気持ちになりました。
    ジャズがお好きなだけあって、自分の中のリズムや流れ、動きに素直な方なんだな、と。
    最初から最後までとても楽しく、興味深く読みました。
    もう一度読み返したいです。

  • 小説とは何か、どういうものが小説かを論じる内容で、小説を書かない自分には体感が乏しいため難しい所がある。ただ読者としては実は筆者のいう小説とは違うものが好きという確認にはなった。ミステリー好きは小説好きとはいえないようだ。

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著者プロフィール

1956年山梨県生まれ。「プレーンソング」でデビュー。「草の上の朝食」で野間文芸新人賞、「この人の閾(いき)」で芥川賞を受賞。「季節の記憶」で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、「未明の闘争」で野間文芸賞、「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。

「2019年 『文学2019』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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