意味が解体する世界へ 一外交官の考察

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  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794212733

作品紹介・あらすじ

ソ連/ロシアとアメリカの二つの大国にとってこの十数年はまさに激動の年月だった。ソ連の崩壊と冷戦の終結は、ロシアのみならずアメリカにも「意味の解体」という返り血を浴びせたのである。チャレンジ精神、廉潔さ、弱い者への思いやりといったアングロサクソンの伝統的価値観は、多民族社会の多様な価値観の中に今や埋没しつつあるという。著者はまさにこの激変の時期にモスクワとボストンに勤務したのだが、この二つの都市は三十年前、たまたま外交官としての研修を受けた地でもあった。その結果、著者は三十年を隔てて、二つの都市とそこに生きる人々の変化を考察することができたのである。いま世界で何が起きているかを伝えてくれる稀にみるレポートである。

著者プロフィール

1947 年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業後、1970 年、外務省入省。ソ連・ロシアには4度駐在し、12 年間を過ごしてきた。東欧課長、ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン大使を歴任。ハーバード大学、モスクワ大学に留学。
2004 年、外務省退官。日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員を経て、評論活動を始める。東京大学客員教授、早稲田大学客員教授、東京財団上席研究員など歴任。
著書に、『遙かなる大地』(熊野洋の筆名によるロシア語小説、日本語版、草思社)、『意味の解体する世界へ』『新・外交官の仕事』『ワルの外交』『米・中・ロシア虚像に怯えるな』( いずれも草思社)、『改訂版 ロシアにかける橋』(かまくら春秋社)、『ロシア皆伝』(イースト新書)、『よくわかる大使館』(PHP 研究所)他。「ニューズウィーク日本版」(CCC メディアハウス)でコラムを執筆。「現代ビジネス」(講談社)、「週刊エコノミスト」(毎日新聞出版)などに寄稿。まぐまぐ社からメールマガジン「文明の万華鏡」を発行。

「2022年 『日本がウクライナになる日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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