私はヒトラーの秘書だった

制作 : 足立 ラーべ 加代  高島 市子 
  • 草思社
3.74
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本棚登録 : 75
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794212764

作品紹介・あらすじ

1942年から45年まで、ヒトラーのお気に入りの秘書として第三帝国の心臓部で働いていた女性が、ヒトラーの素顔や側近たちとの交流を、若い女性の視線で書き記した臨床感あふれる手記。戦後まもない時期に書かれ、50年の時を経てはじめて公開された貴重な証言である。

感想・レビュー・書評

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  • ヒトラー最期の12日間の原作?だったと思う。

  • 「第三帝国史の最終ページを清書した」女性の回顧録。
    彼女の生い立ちからどうしてヒトラーの秘書になったのか、その経緯とエーファ・ブラウン、シェパードのブロンディ、将校たち、ヒトラーとの職務や交流が描かれる。戦争末期と思えない社交界っぷりに驚かされます。ヒトラーの細やかな気遣いや父性、紳士ぶりたるや。私には彼女の行動に疑問を持ったりましてや批判なんて出来そうもありません。
     前半では著者の生き生きとした描写、若さが文体から感じられますが、一転後半では自殺用のカプセルにすがる心細さ、ベルリン脱出、息詰まる展開に絶句。これがこの女性におきた本当の体験だとは。

  • 「ヒトラー~最期の12日間~」の原作

  • 1942-45年、ヒトラーのお気に入りの秘書だった女性の回顧録。
    ハンナ・アレントのいう「悪の凡庸さ」そのもの。あまりにも身近なところから見るとヒトラーもただの人以外の何者でもないという恐ろしさ。

    ヒトラーとその側近の非人道的な犯罪の認識も非難も改悛も、一切一言も言及されないというのもちょっとおぞましいが、歴史的文書であることは確か。
    ヒトラー最後の数時間の描写はなるほどという迫真のものがある。

    ちなみにこの女性、戦後もなんら裁判にかけられたり、罪を問われたりすることもなく生き延びて、今も自ら罪の意識はないとか。それでいいのかって気がするけど。

  • 2010年5月12日

    <Bis zur letzten Stunde>
      
    装丁者/藤村誠

  • こんなに近くにいる人も、ヒトラーのほんの一面しか見ていないんだなぁ。ますますわからなくなってしまう。

  • 映画で見た後に読んだ。
    ほんの一部の素顔のヒトラーを垣間みた。意外と戦時中もひとは恐怖を忘れようとするのか、のほほんとしている部分があるのか。

  • ヒトラー自殺のその日まで、秘書として傍にあった女性の手記。
    のちに映画にもなった「ヒトラー〜最後の12日間」の下敷きの一つにもなっています。
    彼女自身は殆どの時間を総統大本営など、外部と隔絶された空間で過ごしていたため、怪物としてのヒトラーを終戦まで知りませんでしたが、それだけに今の自分がヒトラーと言う人物に持っている印象との違いには驚かされます。
    もしアドルフ・ヒトラーが政治に関わらず、一市民のままだった、歴史に名の残らない、善良な人物として終わったかもしれない。
    歴史にifがないのは分かっているのですが。

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