hito-kotoさんの感想
2023年11月2日
古山高麗雄(ふるやま こまお)さん(1920~2002)、初読みです。芥川賞作家。「人生、しょせん運不運」、2004.4発行。自伝とも遺言ともいえそうな作品です。人は年を取ると、最近のことは忘れて、遠い昔のことばかり思い出す。思い出すことは物を思うこと。生きてるうちは、人は物を思う。思うということが生のあかし。
古山 高麗雄(ふるやま・こまお) 1920年、朝鮮新義州生まれ。2002年没。旧制第三高等学校文科丙類中退。42年に召集され、東南アジア各地を転戦。47年復員。河出書房など出版社勤めを経て、雑誌「季刊藝術」の編集に従事。70年『プレオー8の夜明け』で芥川賞、94年『セミの追憶』で川端賞、2000年『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』の戦争文学三部作で、菊池寛賞受賞。 「2021年 『文庫 人生、しょせん運不運』 で使われていた紹介文から引用しています。」