外交官の仕事

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 77
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214539

作品紹介・あらすじ

最近、外務省や外交官を批判する本が相次いで出版された。しかし、これらの本にあるように日本の外交官や外務省はそれほどだめなのか。これは文人外交官として在任中長編小説まで上梓した著者が、退官後、外交官としての拘束を解かれて、自由に外交官とはどういうものか、どんな仕事をしている人たちなのかその実態を描き、外交の機微を論じた本である。それは研修から大使館の日常、交渉の仕方、諜報、国家戦略にまで及ぶ。国民が外交官と外交の実態を知るためのもっともよくできた本であることは間違いない。

感想・レビュー・書評

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  • 外交官の仕事がかなり多岐にわたり、忙しく気の抜けない仕事だということがよくわかった。
    あまり外交官に関する本は多くないので初めて知ることが多かった。

    情報を鵜呑みにするのではなく多角的に判断すること。
    これは読者(外交官ではない一般人)にも求められていることかなと思った。

    完膚なきまでに相手を叩きのめす勝利は外交上ダメ。

    「困ったときの文化頼み」という言葉がぐさり。最近、日本の文化すげーって番組が増えているのが悲しくなってきた。

    この本を借りて読んでいる間(2015年2月3日)に近年の情勢、新しい交流ツール(twitter)などについて加筆された「新・外交官の仕事」が出ていたのでそちらも読んでみようと思う。

  • 4〜5

  • タイトルは固いけどとても面白かった!外交官の仕事内容から今後の日本外交に向けての提言までの話ですが、その裏の人間的エピソード(入省時の合宿で悪さばっかりしてたとか)もあるのが読みやすさの一因だと思います。ODAの話とか交渉術についても書かれているので、外交官志望以外にもおすすめ。

  • 前半は外交官についての内容やなるためのことが書かれていておもしろい。後半は日本の外交についてが多い。外交官にはやっぱりコミュ力が必要そう。受かってから研修。
    海外への大学院にいけるとこが魅力的。

  • 「外交とは何かがわかる初めての本」その帯のキャッチ・コピーに違わない充実した内容。一人の外交官が歩み、見てきた世界を追体験しながら学べるのは、さすが「小説家」が為せる技である。

  • 魅力的な仕事だなー、やってみようかなー、ってところまで来てしまった。さてどうしたものか。

  • 10月、学校の図書館。
    外交官の仕事に興味があったので。まさにぴったりな本(タイトルとかタイトルとか)役人の苦労を思い知らされました。というか、外交という仕事がこの本の通りだとしたら、努力してもできない人はできないと思う。人間の感情や思惑に聡い人でなければ。外交官なんてなるもんじゃねぇな、というのが率直な感想ですが、なんだろう、なるもんじゃないと思いつつも惹かれてしまう部分が確かにあります。なんだろな。

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著者プロフィール

1947 年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業後、1970 年、外務省入省。ソ連・ロシアには4度駐在し、12 年間を過ごしてきた。東欧課長、ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン大使を歴任。ハーバード大学、モスクワ大学に留学。
2004 年、外務省退官。日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員を経て、評論活動を始める。東京大学客員教授、早稲田大学客員教授、東京財団上席研究員など歴任。
著書に、『遙かなる大地』(熊野洋の筆名によるロシア語小説、日本語版、草思社)、『意味の解体する世界へ』『新・外交官の仕事』『ワルの外交』『米・中・ロシア虚像に怯えるな』( いずれも草思社)、『改訂版 ロシアにかける橋』(かまくら春秋社)、『ロシア皆伝』(イースト新書)、『よくわかる大使館』(PHP 研究所)他。「ニューズウィーク日本版」(CCC メディアハウス)でコラムを執筆。「現代ビジネス」(講談社)、「週刊エコノミスト」(毎日新聞出版)などに寄稿。まぐまぐ社からメールマガジン「文明の万華鏡」を発行。

「2022年 『日本がウクライナになる日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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