文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)

制作 : 楡井 浩一 
  • 草思社
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本棚登録 : 816
レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214652

作品紹介・あらすじ

江戸時代の日本では、乱伐により荒廃した森林環境が徳川幕府の長期視点に立つ育林政策によって再生し、持続可能な森林管理が実現された。問題解決に成功した社会と失敗した社会の違いはどこにあるか。現代中国やオーストラリアの惨状を分析しつつ、崩壊の危機を乗り越える道の可能性を探る。歴史において個別の社会で発生した勃興・隆盛・崩壊のパターンは、グローバル化した現代ではまさに全地球規模での危機へと拡大しつつある。資源問題、環境問題、人口問題に政治闘争や経済格差の問題も含んで、崩壊への因子はより複雑化している。だが著者は悲観的ではない。観念論ではなく過去の教訓から学んだきわめて現実的かつ建設的な処方箋を提示する。世界を見る眼が変わる力作だ。

感想・レビュー・書評

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  • 内容は衝撃的だった。環境経済学を勉強し始めたのもこの本が影響している。

  • 前半は滅亡した文明史であり、退屈。
    後半は現代史であり、興味深い。人口圧力が環境破壊、ひいては、虐殺を招く要因のひとつなど。

    ジャニス 集団思考 ケネディ大統領が学んだもの

  • 歴史
    社会

  • 上巻では主に過去文明の崩壊を解説していたが、下巻では過去の成功した環境対策と近現代の環境破壊の結果として生まれた悲劇や国家、企業の環境対策について多く触れていた。
    特に国家、企業の環境対策に関しては自分も無関係ではないから、特に関心をもって読めた。
    [more]
    人間は楽観的に捉えやすく、長期的な視点で考える事が難しいという事がよくわかる内容だった。
    特に日本では漁業に関しては多く影響を受けるだろうから、当事者出あると思うので今後も注目しておきたいと思う。

  • 文明の話しというよりは、環境問題の本といったほうが良いだろう。LOHAS規制が強くなっているのもこの本を読むと納得できる。
    また、本書では、これまで持っていた視点とは異なる視点を得ることができたのは収穫だった。日本の江戸時代の森林保護政策、ルワンダの貧困が虐殺の一因となっていること、ドミニカとハイチとでは、ドミニカのほうが雨量が多いことが発展の違いに寄与していることなど。

    以下注目点
    ・江戸幕府は、明暦の大火以降、森林の保護政策及び人工抑制策を取ったことで、日本は崩壊を免れた。また、こうした施策が取れたのは、江戸時代が250年の長きにわたって続いたから。
    ・ルワンダの虐殺の原因は、ツチ族とフツ族との憎しみ合いもあるかもしれないが、それ以上に、人口密度が高い地域で環境破壊が進んでいる地域特有の土地の奪い合いという面があったことも否定できない。殺すことはやむを得ないことだ、それにツチ族を殺せば土地が手に入る。恐ろしいことだ。
    ・本来、区別できないほどよりあわされていたツチとフツは、ベルギー人によって持たされた身分証明書によって、区別されるようになった。
    ・石油生産の副産物として、得られた天然ガスが他に使い道がないので、燃やされている。
    ・病気にかかってしまってから治療を受けるより、安価で簡便な公衆衛生の手段によって病気を予防するほうが、ずっと経済的で効果も高い。それは、油田にて、大企業が環境対策に邁進するのと同じ原理。環境対策をすることで、環境被害、ひいては補償問題を起こさないようにしている。
    ・シェルは世界の30年後を予測する部署を持っている。油田は何十年も運営していくから。
    ・従業員に一定の振る舞いをさせたかったら、最も効果的な動機付けは、経営者みずからがそう振る舞っているところを従業員に見せることだ。「エクセレントカンパニー」の結論とも一致する。

  • 銃・病原菌・鉄の方が圧倒的に面白かった。下巻の後半は退屈でとても苦痛だった。
    グリーンピースの歪んだ環境意識の根幹は、オーストラリアの歴史的におかしな環境意識なんだな。

  • 事例がちょっと冗長かと思うが、主張は地味ながら納得できる。

  • まあまあかな。

  • 現代を分析する下巻は、一層示唆に富む。環境破壊と貧困と戦争の因果関係。環境に配慮する企業としない企業の差。希望は現代は過去を知っていること。

  • 下巻では、文明が崩壊しなかった日本やティコピア島の例を分析し、私たちはこれからどうすればよいかを考察する。このままでは、人類は滅亡する。綿密な論理と大胆な推論で危機からの脱出を示唆する警世の書だ。

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著者プロフィール

ジャレド・ダイアモンド
1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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