ドレスデン逍遥―華麗な文化都市の破壊と再生の物語

  • 草思社
4.50
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214669

作品紹介・あらすじ

連合軍の徹底的な空爆によって廃墟と化し、半世紀におよぶ東独時代を経て、十八世紀に遡る絢爛豪華な町として甦ったドレスデン。アウグスト強王と美しい側室コーゼル伯爵夫人の愛憎物語。ヴェーバー、ヴァグナーゆかりの歌劇場ゼンパーオペラ。ヨーロッパ有数の絵画コレクション、アルテ・マイスター。そしてオリジナルの石の瓦礫を使って復元された聖母教会。訪れる者を引きつけてやまないこの町の魅力を余すところなく描きだした秀逸なエッセイ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • この著者の本は書店でよくみかけるが、どうもタイトルにそそられないので読んだことはなかった。ドレスデンについての本というのが意外に存在しなかったのでこれを手に取ったが、やはりどうもこの著者とはいまひとつ感覚が合わないというか…
    ドイツの地名、アメリカの小説家の名前など、表記がヘンなところが多々。著者はドイツ在住が長いようなのでしょうがないとしても、編集の人が気づかないというのもいかがなものか。

  • 第二次世界大戦空爆により瓦礫化したドレスデン。表紙にあるその建物は、数年かけ再建され多くの人々を魅了するまで蘇った写真である。なかでも本書で取り上げられている「聖母教会の奇跡」の章では瓦礫化した建築物の一つ一つに番号を付け保管し、資金不足と戦いながらそれらをもとに再建していくさまは、著者が述べるように奇跡的である。瓦礫を撤去して新しく建築するのではなく、瓦礫を財産として再生するドイツ人の考え方に深い感銘を受ける。それは木の文化を受け継いできた日本人とはまた違った感覚である。

全3件中 1 - 3件を表示

プロフィール

日本大学芸術学部卒業後、渡独。1985年、シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。シュトゥットガルト在住。著書に『ドレスデン逍遥』(草思社)、『ドイツ流、日本流』(草思社文庫)、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』(講談社+α新書)、『ヨーロッパから民主主義が消える』(PHP新書)ほか多数。2016年、本書の単行本である『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)で第36回エネルギーフォーラム賞・普及啓発賞、2018年、『復興の日本人論』(グッドブックス)で第38回エネルギーフォーラム賞・特別賞を受賞。最新刊は『そしてドイツは理想を見失った』(角川新書)。

川口マーン惠美の作品

ドレスデン逍遥―華麗な文化都市の破壊と再生の物語を本棚に登録しているひと

ツイートする