朴正煕、最後の一日―韓国の歴史を変えた銃声

著者 :
制作 : 〓 淵弘 
  • 草思社
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本棚登録 : 11
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214966

感想・レビュー・書評

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  • 捜査での供述調書、回顧録や直接インタビューの取材を綿密に行ったのだろう、1979年10月26日の暗殺事件の一刻一刻がリアルに描かれている。金載圭から協力を求められた部下たちがさしたる抵抗もせず従っていることや事件後に真相を知る者が直ちに金載圭取り押さえへと動かなかったのが不思議だが、軍隊等のそれまでの経歴の中で形成された濃密な人間関係、命令には服従という文化、そしてクーデターや革命が身近な存在で、抵抗すれば相手が権力を握った時には自分が反逆者となってしまうという当時の雰囲気があったのだろう。維新体制や金載圭と車智澈の関係までは所与の前提だったとしても、もしあの晩金載圭が追いつめられていなかったら。もしタイミングのずれで朴正煕が命を取り留めていたら。もし金載圭に声をかけられ協力を求められていなかったら。もし鄭昇和が居合わせず全斗煥に権力を奪われなかったら。こうした無数の「もし」が一つでも成立していたら、国の運命から個々人の運命は異なっていたのだろうとしみじみ思う。

  • 朴正煕暗殺事件の発生した1日を
    数多くの人物の視点で描き出した一冊。
    事件の前後で章が大きく2つに別れており、
    前半はいかにして暗殺に至ったかを殺意の根拠やその準備について、
    後半は事態収集と権力以降、そしてその余波について描き出す。

    読み物として非常に読みやすく、
    展開もスピーディーかつスリリングで面白い。
    非常に多くの人物にスポットを当てており飽きさせない。
    特に後半の権力の空白ぶりには色々な意味ではらはらさせられ、
    目が放せなかった。

  • 朴大統領暗殺事件の詳細本。趙記者の取材力は相変わらず素晴らしいのだが、マンセー色が強すぎてドン引いてます・・・。

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