- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794215260
作品紹介・あらすじ
カンタベリー物語はこんなにエッチだったのか!シェイクスピアは「昔話」で読み解ける?あの文豪、あの名作の見方ががらりと変わる面白エピソード満載の英米文学案内。
感想・レビュー・書評
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エリオット・エンゲルは、ノースカロライナ州立大学やデューク大学で教鞭を執る。
本書の原題は、『A Dab of Dickens & A Touch of Twain』
邦題とは、えらい違いだが、訳者が、感じた思いがそのままつけられ、それはたぶん成功しているようだ。
なるほど興味をそそられた。
英語圏の有名作家13人(チョーサー、シェイクスピア、ディケンズ、ワイルド、ヘミングウェイなど)の人生と作品を面白く講義してくれている。
エリオット・エンゲルがブンガク好きな人たちに行った講義をテープ起こしし、翻訳しているので、語り口も生かされている。
訳者の藤岡啓介さんは、自分がこの原書を読んで面白く、それを吹聴してるうち自分が翻訳してみたくなったと、訳者あとがきに書いているが、
このご自分の感じた面白さがそのまま伝わる。
学術的な専門書ではないが、作家たちの意外な一面も面白おかしく語られ楽しく自然に引き込まれていく。
気軽で楽しい笑いのある英米文学講義でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
南山大学 所蔵あり
英語で書いた有名小説家13人の、人生を語る作品。
著者の講義をまとめたものとなっている。 -
確かに、この本を読むと著者の講義を受けたくなる。
著名著者の生い立ちやその人生は、本当に波乱万丈だったのですね〜。まあ、作家や芸術家はその奇異と思われる特性があるが故に、凄い作品を生み出す事が出来るのだろうけれど…
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題名にたがわず、とても面白かった。講義を文章に書き起こしたもの。作家の考察には結構主観が入ってると思う。
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格好の入門書。作品だけでなく著者のひととなりそのものが面白い。これだけの目に遭ってよく諦めなかったなあと思う。昔の人は我慢強い。
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外国人にとって、
日本人が「英米文学科卒です♡」と言うことは
「わたし、バカです♡」と言っていることと同じ、
ということを前どこかで聞いた。
私もそのバカの典型です。
英語教育に力を入れている大学の「英文学科」なんて所を
出てしまっているが
素養として知っているべき作品を全く知らぬまま
社会にでてしまった。
裏話から入れればと思って借りたこの本、
面白かった。
ちゃんと、いろいろ読もうと思う。
出た大学の教養(しかも昔の先行するイメージ)に
大分追いついてないなというのが
最近の悩み。 -
英語で書いた小説家13人の人生を語る(著者の講義をまとめた)本。
有名作家ばかりだから結構知ってると思っていたが、知っているつもりで知らなかったんだなと思えてきた。例えばディケンズの本が出版当初からすごく売れたということは知っていたけれど、どんな方法で売れる本を作ったかは知らなかった。しかもその方法は今も世界中で使われているんですから。
作家としても凄い才能なのにアイデアマンとしても超一流だったんですね。
そのほか降霊術にはまってしまったコナン・ドイルの最後や、悪魔のような恋人(男)裏切られ続け哀れな晩年を送ったオスカー・ワイルドなど、有名作家の人生がやめられない面白さで語られている。 -
『読書』って。。本を読んでどれだけ自分の心が揺れたか*
だけでしていたけれど。。。いろいろ。考え。調べて。と。するのもとても面白いのですね*
読んだ事無い作家さんが多かったので。いろいろ読んで。改めて。この本を読んだら。また違う面白さもあるかも*
また。。。読みたい一冊* -
何度読んでも面白い。
主に19世紀の英文学作家の伝記です。作家の人生ストーリーが、作品を超えているんですね。作品に翻弄される作家であったり、類まれなる苦境を物ともせずに成功をつかんだ作家の姿など。フィクションよりも濃厚な物語を、この筆者・エンゲル先生が講義してくれます(訳者の方にも感謝です)
ここまで、砕けていて、お高くとまってなく、かつとても深い知識に裏付けされた内容をもった英文学研究本ってなかなかお目にかかれないので、何度もついつい読んでしまいます。
文学って面白いと改めて気付かせてくれて、ありがとうございます。といった感じです。 -
著名な作家たちの人物像や生きていた時代背景など、とても興味深かった。この本で取り上げられた人たちはなんだか身近に感じられるようになった。いろいろな本を読みたくなった。2/28-3/3。