闇市の帝王―王長徳と封印された「戦後」

著者 :
  • 草思社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794215567

感想・レビュー・書評

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  • 面白くなかった。興奮してるのは著者のルポライターだけ。前半はもうこの人興奮しすぎて文章が気取ってて鼻についてついて。ノンフィクションとして読みづらい!そして、全編通して王長徳が具体的にどんな事をして来たのか、きちんと描かれてない。色んな人達から聞いたエピソードをつぎはぎしてるけど、本人に何年も話聞いててそれか?って感想。ボンヤリしてる。中国から来た人がマーケット作ってたんだって、ってそれ以上の情報は無くて与太話で240ページが埋められてる。良さげな題材なのに残念すぎるだろ。

  • 面白かった。後半は途中から渋谷の闇市の話に脱線するし、無理やり文章を繋いで冗長的なところが残念。
    王長徳だけでは一冊の本に出来なかったんだろうな。

    しかし当時の闇市の様子が克明に描かれ、様々な文献や証言を集めており、ルポの努力は感じられる。

    戦後の混乱でドサクサに紛れて様々な人の思惑が交差し、利権をめぐる闘争が行われていた。
    そういう生々しい情景が感じられる一冊。

    名著 日本アウトロー列伝「親分」と合わせて読むと新橋の闇市の事情がよくわかる。

  • 『文献渉猟2007』より。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    終戦直後、莫大な現金と戦勝国民としての特権を武器に、東京の一等地を次々と手中にした若き中国人がいた。上海をモデルに新橋「国際マーケット」をつくりあげた男は、尋常ならざる行動力で事業を展開し、敗戦国の繁華街に君臨する。男が異郷の地でめざしたものは何だったのか?「東京租界の帝王」と呼ばれた男の波瀾万丈の生涯を、本人の回想をまじえて描く出色のノンフィクション。

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著者プロフィール

七尾 和晃(ナナオ カズアキ)

「2018年 『天皇を救った男 笠井重治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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