わがままこそ最高の美徳

制作 : フォルカー ミヒェルス 
  • 草思社
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本棚登録 : 132
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794217318

作品紹介・あらすじ

「人生の下劣さに抗する最良の武器は、勇気と、わがままと、忍耐です。勇気は私たちを強くし、わがままは愉しさを生み出し、忍耐は平安を生み出してくれます」(ヘッセ)-小さいときから我が強く、非行少年のレッテルを貼られながらも、自分の好きな道を邁進して世界的な文学者になったヘッセの「わがまま」礼賛の書。戦争や政治の季節の中でも自説を曲げなかった強靱な精神とは。素敵な詩文集。

感想・レビュー・書評

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  • ヘルマン・ヘッセ著「わがままこそ最高の美徳」、2009.10発行です。わがままとは、われのままの心をもつこと。地上のあらゆるものが(人間以外)ひたすら自分の心に従って生長し、生き、行動して感じていると。また、人生の下劣さに抗する武器は、勇気と、わがままと、忍耐で、勇気は私達を強くし、わがままは愉しさを生み出し、忍耐は平安をもたらしてくれると。訳者の岡田朝雄氏、ヘッセ氏の訳の専売特許でしょうか。大変な仕事と思います。感謝してます。でも、訳者代わればまた印象かわるでしょうね。「わがまま」言って失礼しましたw

  • わがままこそ最高の美徳、ときました。
    ようは自分の内なる声に従って生きよということか。
    本書は、書簡とか小説からの抜粋とかそうしたものを集めたものとなっている。
    少年時代の想い出を綴ったものや、施設に入っている時の父親との書簡などを読むと、なんという屈折ぷりかと驚く。まさに荒野のオオカミだ。
    ナチス時代について語られているところなどは、現在の日本の状況などに思いが馳せ、何とも暗澹たる気分になる。理性の言葉はかき消されてしまうというのはまさにそうなのだろう。

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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