文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

制作 : 森英明 
  • 草思社
3.71
  • (19)
  • (48)
  • (35)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 486
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794218452

作品紹介・あらすじ

世の中には平気で人を欺いて陥れる"邪悪な人間"がいる。そして、彼らには罪悪感というものがない-精神科医でカウンセラーを務める著者が診察室で出会った、虚偽に満ちた邪悪な心をもつ人たちとの会話を再現し、その巧妙な自己正当化のための嘘の手口と強烈なナルシシズムを浮き彫りにしていく。人間の悪を初めて科学的に究明した本書は、人の心の闇に迫り、人間心理の固定概念をくつがえした大ベストセラー作品である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「虚偽と邪悪の心理学」という副題がついているが、あまり心理学という感じがしない。

    精神科医として著者が出会った困った連中が大勢出てくる。ただ、彼らが「病気」なのかどうかはぼくにはよくわからない。人並み外れて胸糞悪いのと病気なのはどこが境目なのだろう? 病気は当人の責任ではないが、子どもを虐待するのは病気なんだろうか? そういう連中を「治せる」のだろうか? 

  •  離婚調停中に、私はこの本に出会いました。妻は、虚偽DVを主張しており、どうやら彼女の記憶ではそれが真実になっているようでした。この本は、彼女を理解する上で、大変役に立ちました。私は、自己愛性パーソナリティ障害の関連としてこの本を読みました。身近に実例があったこともあり、非常に分かりやすかったと思います。

     この本で、特に面白いと思ったのは、「病気」と「邪悪性」に定義をつけ、定義をつけることの有用性を説明してくれていたことと、個人から組織に視野を拡大していたところです。考え方として、大変参考になりました。

    病気『人間としてのわれわれの潜在的能力を完全に発揮することを妨げる、身体および人格の構造内に存する欠陥である』
    邪悪性『自分自身の病める自我の統合性を防衛し保持するために、他人の精神的成長を破壊する力を振るうことである』
     この定義に当てはめると、毒親に育てられた子は、「親の邪悪性という病気によって生じる病気」といえるのかもしれません。理解不足で、間違ってたら、申し訳ありません。

  • 人が持っている邪悪性について話されている。
    邪悪の根源には原因があり、子ども時代に愛を受けなかったら邪悪になる確率が高くなったり、環境による。
    精神病になって、邪悪性に気づかない人やそれによって苦しんでいる人もいる。
    悪「evil」の反対は生「live」である。
    新しい発見のある一冊である。

  • 心理学、と銘打っているものの、お医者さんと
    数人の患者とのやり取りの体験談、といった感じで
    個人的にあまり響かなかったのですが
    日本では20年以上前の1996年発行だが、
    米国では1983年発行。うーんなるほど。

  • おもしろかった。表面的には善人で常識人に見えるが、実はその背後に自己正当化と責任転嫁を無意識下で行ってしまう人々の引き起こす様々な問題とその心理的なメカニズムを、著者が実際に会った人々の言動を例に出しながら分析し、そういう人々にどう接し、堂生きていくべきかを伝える一冊。序盤はちょっと複雑なケースだが、中盤まで読むとぐいぐい引き込まれる。終盤はこうした人々が集団になることで生まれる悪徳についても説明されていて、なかなか示唆的な一冊だった。

  • 怠惰とナルシシズムの行き着く先が邪悪性ということ。個人も集団も変わらない。
    愛の光で浄化せよ!

  • 久しぶりに人文科学系の作品を読んだ。性善説ではなく、性悪説で人間の本質に斬り込んだ作品。自己正当化とナルシシズム…人間の本質は悪なのか…たなか亜希夫の『軍鶏』にも、『人間の本質は悪』という記述があり、ずっと心に引っかかっていた。現代日本で増加している極悪非道の犯罪の多発を見れば、本質が悪という人間が増えているように思う。でも、性善説を信じたい。

  •  邪悪といっても、犯罪者というわけではないのだが、タイトル通り「嘘をつくのに罪悪感を感じない人々」というのは身近にいるのだな、と思うとなんだかぞっとしてくる。
     運悪く、そのような人々に関わることになってしまったら、どうすればいいのだろう。ましてやそれが自分の両親だったら。
     この本には、親がそのような『邪悪な人たち』だったために、精神的にも追いつめられ、下手すれば自分が『邪悪な人』になってしまうところだった/そうなってしまった子供たちが登場する。
     子の人格形成に親が多大な影響を与える、とはよく言うが、なんだか暗鬱としてしまう内容だった。
     精神科医として著者は患者の治療に挑むのだが、非常に困難で(そのようなケースだけを本著では取り上げているのだろうが)、なんとも後味の悪い結果に終わってしまっているものも多い。

  • 凄く考えさせられた本だった。
    ラストの意見には、安易な感じを受けたけど、とても良い本だった。

    この本を読んで、自分の不安を、他に逃げずに噛みしめてみようと思った。

    邪悪な人とは自分の過ちを認めずに、他に転嫁して攻撃する人。
    自分が悪いなんて、つゆも思わない人・・・・いますよね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「いますよね。」
      謝ったら負け、自分が認めなければ良い、と言う考え方があるのは確かですね。「良心」を持たない人は何によって自分を律するのでし...
      「いますよね。」
      謝ったら負け、自分が認めなければ良い、と言う考え方があるのは確かですね。「良心」を持たない人は何によって自分を律するのでしょう?
      この本は、そんな疑問に答えて呉れるでしょうか?
      2013/01/29
    • lavandulolさん
      いつもコメントありがとうございます。
      「良心」を持たない人は、自分が「良心をもってない」事も知らないのです。だから自分を律する事はないんです...
      いつもコメントありがとうございます。
      「良心」を持たない人は、自分が「良心をもってない」事も知らないのです。だから自分を律する事はないんですよね、この本を読むとそう思います。だから厄介なんです。
      ・・・話変わりますが、3丁目の夕日には希林さん出ていません(スイマセン惑わして)ただ自分が好きでコメントしてしまいました。「つなぐ」私もDVD出たら観てみますね。
      2013/01/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「自分が「良心をもってない」事も知らないのです。」
      偉そうなコトは言えないけど、それって悲しいですね。。。
      「ただ自分が好きでコメントしてし...
      「自分が「良心をもってない」事も知らないのです。」
      偉そうなコトは言えないけど、それって悲しいですね。。。
      「ただ自分が好きでコメントしてしまいました。」
      それでOKです!(私は関係無いコトを書く常習犯です)
      2013/02/04
  • (ーー;)

全49件中 1 - 10件を表示

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)のその他の作品

M・スコット・ペックの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
村上 春樹
村上 春樹
宮部 みゆき
村上 春樹
高野 和明
有効な右矢印 無効な右矢印

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)に関連するまとめ

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする