TOKUGAWA 15(フィフティーン) 徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本

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  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794218476

感想・レビュー・書評

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  • 徳川家将軍15人中心に、年表に沿ってその人物像やエピソード、江戸の盛衰に迫った歴史読本。

    よしながふみさんの漫画『大奥』に夢中になってから徳川時代に興味を持ちました。
    歴代の将軍の人柄や個性を豊富なイラストでとてもコミカルに、同時に多くの文献から史実に則って紹介しています。
    トラウマ将軍、イエスマン将軍、ナイーブ将軍…と威厳とは程遠いあだ名を付けられた彼らに妙な親近感を湧きつつ、一人一人の将軍の人間味が引き出され身近な気持ちに。さらに家康誕生(1542)から徳川幕府滅亡(1867)までの激動の300年強をしっかり学べるお得な1冊。要点をおさえながらコンパクトに、そしてこぼれ話を交えて面白おかしく読める内容はお見事の一言です。
    将軍も人間なんだなぁ…としみじみ。

  • 徳川家15代将軍の簡単プロフィールがわかる本。いつも読んでる時代小説に登場する将軍はバラバラでなかなか整理できず。これで少し各々の将軍像が出来上がったかも

  • 「戦国鍋TV」の“家康徳川の統べりたい話”や“ミュージック・トゥナイト/徳川15代将軍”とセットでお勧めします(笑)。

  •  徳川全将軍をイラスト付きでわかりやすく描いている。内容は若干物足りない気もするが、特徴を覚えるのには十分すぎる一冊。
     歴史に疎い人でも読みやすく、精通している人でも笑いを交えて読むことができる。

  • いまいちどういう人を読者対象にしているのかがわかりにくいが、とにかく著者のたぎる思いとみなぎる熱意がぷんぷん伝わってくる名著。文字によるびっちりと敷き詰められた情報はもちろん、隙間にはイラストを挿入し、あとがきにすら盛り込みきれなかった情報・ランキングを掲載するなど、「お江戸ル」を自負するだけのことはある天晴れな一冊といえる。

  • 歴代将軍の個性が掴めて、とても面白かった。
    一人ひとりをもっと知りたくなった。

  • 徳川15人を細かく分析した画期的な本。ふざけたイラストで惑わされるが多くの文献からの情報でおちょくっているのが痛快。エンジェル将軍とか出てくる徳川本はこれだけ!

  • ~人生いろいろ、将軍もいろいろ~
    徳川15代将軍をどれくらい知っていますか?
    家康、秀忠、家光、からしばらく飛んで生類憐れみの令の綱吉、さらに飛んで暴れん坊将軍吉宗、で最後まで飛んで慶喜、という人が多いんじゃないでしょうか。
    もちろん、15代全員の名前を言える方もいるでしょうけど、その人となりまで知っている人はあまりいないでしょう。

    この本は、メジャー、マイナー問わず、そんな魅力的な将軍様たちの素顔を紹介。
    歴史好きはもちろん、江戸時代なんて全く知らないよーなんて、人にも楽しめる一冊です。

  • 徳川15代将軍全て言えますか?徳川15代将軍で一番、誰が好きですか?
    家康と家光と慶喜と吉宗ぐらいしか思いつかないんだよなぁ。
    ただ、そんな中で14代将軍家茂の名前を出すぐらいのオタクな筆者が描く
    徳川15代将軍を一人ひとり紹介してくれる1冊。

    【入手経路】

    いつかのブクブク交換(本の交換会)で手に入れたと記憶。

    【概要と感想】

    沖田総司に初恋したほーりーこと、堀口茉純さんの初の本。
    江戸幕府が開かれてからなんで開国して、幕府が滅んで天皇中心になったの?

    このことを15人の将軍にスポットライトを当てて紹介していく。
    家康とか慶喜などの有名ドコロに多くページを割くわけでもなく、
    それぞれの将軍に同じぐらいのページを割いてアダ名までつけて紐解いていく。

    8歳で亡くなった将軍とか、50年も将軍だった人も居たり。
    絶倫もいたし、男色もいたし、虫歯30本もいた。

    そんなキャラクターを読みながら日本史のお勉強が出来るかもです。

  • 歴代の徳川将軍を覚えたいなと前々から思っていますが、15人の特徴を掴んで頭に入れるのは、なかなか大変なこと。
    難儀していたら、この本が面白いと紹介されました。

    著者は、江戸検定1級に最年少で合格した、歴史大好きのレキドル。
    「お江戸ル」(お江戸に詳しいアイドル)というそうです。
    この人が徳川家への愛をこめて、イラスト入りで紹介している本なので、楽しく、そして詳しい内容になっています。

    「竹千代」といったら家康の幼名だと思っていましたが、代々徳川将軍家の嫡男に付けられる名前だったということは、知りませんでした。
    そして、実際の将軍で竹千代だった人は意外と少ないということも。
    生まれながらにして、次期将軍として帝王教育を受けて育ったのは、家光、家綱、家治の3人だけしかいないとのことです。

    他の将軍達は、時代の並に翻弄された末に将軍となった人々。
    徳川家を継いでいくのは大変だったようです。
    ちなみに徳川宗家の血脈は、子供に恵まれなかった4代将軍家綱の代で絶えたそうで、徳川200年と言っても、実際には親戚同士で協力しあって幕府の中枢を支えていったということになります。

    春日局は、3代将軍・家光の乳母なので、家光にお乳を上げたと思っていましたが、実際に乳を与えるのは"御差(おさし)"と呼ばれる女性たちだったとということも知りました。
    家柄が良く、教養のある、教育係を乳母といったそうです。
    どちらかというと家庭教師の感覚だったんでしょう。

    家光の代では、いざというときの将軍の軍用船として安宅丸(あたけまる)を作ったものの、実用性は皆無の上に莫大な維持費がかかったとのこと。日光東照宮に比肩しうる豪華さだったそうです。
    四半世紀後に、将軍の実家である、江戸城の天守閣が明暦の大火で全焼し、将軍後見役の保科正之が財政逼迫による天守閣不要論を上げたため、再建されないまま今に至るとのこと。
    財政難に苦しむ江戸幕府の事情も語られます。

    全15名の将軍を、見事にイラストで描き分け、ギャグを交えながら特徴付けて紹介しているため、一人ひとりのインパクトが強く、親しみを持てるようになりました。
    全体を通じて江戸と徳川家の愛にあふれているため、読んでいる側も楽しく好意的な気持ちになれます。
    作者の目線やツッコミがおもしろく、飽きずに最後まで読み続けられる、親しみやすい内容。
    何度か読みかえしていくと、しっかりと徳川15将軍を頭に入れられそうです。

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著者プロフィール

歴史タレント、歴史作家、江戸風俗研究家。

「2023年 『徳川家・松平家の51人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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