- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794218971
作品紹介・あらすじ
痛み、疲労、不安、抑うつ、PTSD、高血圧、孤独感…現代人の心身の不調は「手」で癒せる。話題の身体心理学者が医療の原点「手当て」の驚くべき有効性を最新の科学的知見をもとに明らかにする。
感想・レビュー・書評
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自分の体にふれ、他人とふれあうことが、心と体のバランスを取り戻し、心身を健康にするために最も有効的だった。
疲れ切った心身をよみがえらせる「手」の力と技を再認識する一冊。
この本のカバーには、上記のように書かれている。
コロナ禍で、人との距離が開いているのは、心身のバランス上、良くはないであろう。
スキンシップの大切さを再認識する上で、読み応えのある本と思う。
以上は、42頁まで読んだ後の、読中感。
以下は、拾い読みで気になった箇所。
169頁。
「ぐるーん」という団体。
その活動内容は、乳児院で職員が忙しい夕方の時間に施設で子どもを抱っこするボランティアを増やすこと。
子どもは自分の「生」を応援し支えてくれる誰かの存在が必要なのである、と。
172頁。
マザー・テレサの言葉。
「健康な人や経済力の豊かな人は、どんなウソでもいえる。でもね、飢えた人、貧しい人は、握り合った手、みつめあう視線に、ほんとうにいいたいことをこめるのよ。ほんとうにわかるのよ。(中略)死の直前にある人でも、かすかにふるえる手が『ありがとう』っていっているのが」
以下は、著者が、この本とは別の個所で言われていること。
タッチすると「オキシトシン」というホルモンが出てくるんです。
オキシトシンによって、人は気持ちよくなってきます。
オキシトシンは絆ホルモンや幸福ホルモンと呼ばれていて、人が幸せを感じることと関係の深いホルモンです。
オキシトシンは、触ったり触られたりすることによって分泌されます。
触らなくても分泌されますが、分泌を増やすのに一番いい方法はタッチですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『手あて』の力すごい見直しました
寒い時手をこすったり、お腹痛い時お腹に手をおいたり、熱ぽいかなて時額に手お置いたり…飲み過ぎで吐くとき背中を手でさすってもらったり、頭をなでたり、好きな人と手がふれたり…
なにげにしてる『手あて』
『背中には涙のツボがある』名言だぁ(*_*)
隣の隣の娘に、この本人生変わるよぉってすすめたら
「ほんとですかぁ手玉にとるって言いますもんね(^-^)」だって
手玉の手って~(-_-;)(^-^) -
「ふれる」ことの意味。
「ふれる」効果について。
ふれあうことと、マッサージすることを、生活に取り入れていきたくなる一冊でした。
皮膚は外界との、体の境界であり、心の境界でもある。
「ふれる」ことの活用によって、体の回復だけでなく、心の安定や穏やかさを取り戻すことができる。
人に触れるってすごいことだな、と思いました。肌と肌のぬくもりを大切にしていこう。 -
肌と肌が触れ合うことには、人を癒す力があることを書いた本。触れるまでもいかなくても、人は「今、ここに」集中することを忘れているので、指先に触れているものの感覚に研ぎ澄ますことなど今すぐ実践できることが書いてある。そういえば、今、かなりキーボードに触れている指先の感覚を感じながらこの文章を書いているけども、今まで、ずっと毎日パソコンに触っていながら、キーボードに打ち込む指の感触などまったく蔑ろにしていたと思う。また、乳児院などでのタッチセラピーなどの実践も面白いと感じた。
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この著者の本は大体読んでいる。内容的には重複している部分も多いのだがどれも良書。「触れる」ことの重要性、またその触れ方等、とにかく武道や施術をやっている人なら決して読んでおいて損はない内容。今回も勉強になりました。
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序盤はやや退屈な感じもしたのだが、
3章 手を当てるとなぜ心身が癒えるのか
以降、実際の実験を引用して、その仕組みを解説していく。触り心地、その温度で気持ちが変化する、など、初めて知ることも多かった。マッサージというリラクゼーションの重要性も再認識できた。また、痛みやストレスの緩和だけでなく、オキシトシンの効用などは、今後も自分に役立つと感じた。おそらく、動物たちにも応用できるだろう。
身体心理学というものを初めて知ったのだが、非常に興味深かった。 -
手技療法に携わる者としてすごく頷ける内容でした。
やはり、触れるって大事です。 -
とっても読みやすい。
セラピストとして、親として、人として、
触れることの大切さをを難しすぎずに再認識できる。
触れることを通してもっともっとできることはある
と思わせてくれる