文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

制作 : Jared Diamond  楡井 浩一 
  • 草思社
4.06
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本棚登録 : 943
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (547ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794219404

感想・レビュー・書評

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  • 前作の銃・病原菌・鉄ほどのインパクトはないが、環境の持続可能性という視点も含めて、人が環境に適合することの困難さを多数の事例を上げて説明しており示唆に富むところが多い。
    環境破壊と文明崩壊が、すべての事例においてそこまで直截に関連していたかはさておき、100年後の世界のためにいま何ができるのか、もう一度考える機会を与えてくれる。

    とはいえ、他の方のレビューにもあるとおりやや冗長ではある。

  • 章テーマの問題もあるが上巻より面白い。但し全体で1,200ページ超の大作の価値があるかは読む人によるだろう。私にとっては冗長的な内容と明確ではない主張にやや不満があった。

    とはいえ個別の事例は面白い。特に一島を東西に隔てるドミニカ共和国とハイチは興味深く、類する位置の2国が(現にハイチのほうが豊かな時代もあった)が、人種や文化、環境の微妙な相違が累積し、ドミニカ共和国は持続的社会を築き、ハイチは崩壊へ向かっている事実は、文明維持に相当の努力を要することを示す。

    ルワンダなど人類の愚かな歴史といった新しい視点はあるものの、興味あるなしが出やすい本だと思うので、下巻まで読むかは上巻の第1章(モンタナ州の事例)を読んで判断するのがよろしい。

  • ルワンダの虐殺の背景に極度の人口過密とか、中国の中央政府右往左往による大きな改善と大きな失敗とか、環境後回しの経済主義とか。
    オーストラリアの長年のダメダメっぷりに愕然としたり、カンガルー美味しいのに。ウサギも食べればいいのに。
    日本はまあ、地理的に良かったのとか偶然平和な時代で上手かったという。

    後半は今は国家経営もそうだけれど大企業が環境へのウェイトも占めているからその辺は消費者である自分達が圧力を上手くかけるようにとか。
    かなり未来は暗いかもしれないけれど、それでも何とかなるかもしれないから諦めんな。な話で上手くまとめてる。

    文庫版はアンコールワットが追記されている。

  • 上巻に記載。

  • 環境問題への警鐘で終わっているのが期待していた内容と違ってしまったという気持ちにしてしまっているのが残念です。

    新しい世界で常勝パターンで勝てるわけではないのですね。
    強いやつより適応できるやつが生き残るんだな~

  • 時間がなかったので、改めて再読したい。

  • 相変わらずの分量。
    個人的には興味がある地域の話はとても面白いですが、興味が無いと一転して読むのが辛いですね。
    無理に全部読むよりも好きな所から摘み食いして読むのが良いのではないかと思います。
    これだけ熱量を持って書き上げる著者には感服します。

  • ホテル・ルワンダで有名なツチ族80万人(ツチ族の4分の3)の大虐殺は、単にフツ族との民族紛争でなく、過密になった人口圧力と飢餓によって同じ民族同士で殺しあったという。
    アフリカで人口が急増したのは、北米原産のトウモロコシ、豆、サツマイモなどがアフリカにも取り入れられ、食料生産が飛躍的に拡大したことがあげられる。
    ところが、足し算でしか伸びない食料生産の増加は、掛け算で伸びる人口増加のスピードに追いついていない。
    衛生状態が改善されて、抗生物質や予防接種が乳児死亡率を低下させたこと、マラリアなどの風土病も抑止されたこと、国家が統一され、国境が定まったことによりこれまで無人地帯だったところも居住可能になったことなどから、ケニアなど人口が毎年4%も伸び、17年で人口が倍増している。
    過密になった人口が農地開拓や森林伐採によって環境を破壊したことが、イースター島や、古代マヤ文明、ノルウェー領グリーンランドの文明が崩壊した原因だった。 「世界はひとつの干拓地」だ。 環境破壊による文明の衰退は現在のオーストラリアや中国、ハイチとドミニカ共和国でも静かに進行している。

著者プロフィール

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス賞、ピュリツァー賞、マッカーサー・フェロー、ブループラネット賞など受賞多数。

「2019年 『危機と人類(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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