ヒトラーとは何か: 新訳

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794219480

感想・レビュー・書評

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  • かなり扱っている深刻極まる内容にしては文体が軽い。今日の研究水準では納得できなかったりそこを飛ばすなよ、という箇所も多い。アウグスト・クビツェクなどヒトラーの友人を無視して「彼には誰もいなかった」など古い記述も散見される。褒められるのは最後の方の、ヒトラーのドイツ人に向けた憎悪への集中考察で「弱い事を証明したドイツ人など滅ぶが良い」とアルデンヌ攻勢やその後の最後の最後まで戦いネロ指令で国土を焦土化する計画を命令した事を一貫して主張している事か。

  • 旧訳は未読。
    ヒトラーの遍歴から始まり、彼の世界観や価値観をひも解いていく本です。

    ヒトラーの略歴はともかく、彼のしてきたことを詳しく知っているわけではないので、興味深い点も多いけれど、知識不足から読み取り切れなかった部分も多いと思う。
    また、本書ではたびたびこれまでの本では書かれていなかったと思われる解釈(?)が書いてあるようなのですが、
    ヒトラーに関する論文を読んだことがないので、この本の持つ本当の価値を分かりきれていないのだろうと思う。

  • 待望の新訳登場。その結果、日本語で読むヒトラーの本として、これが「一冊目」に該当することとなりました。すぐれた立脚点として、これからもその価値を減ずることのない名著です。

著者プロフィール

セバスチャン・ハフナー(Sebastian Haffner)
1907年生まれ。ドイツの著述家、ジャーナリスト。ナチス政権下の1938年にイギリスに亡命し、「オブザーヴァー」紙で活躍。第2次大戦後、ドイツに戻り、政治コラムニストとして「ヴェルト」紙、「シュテルン」誌などを拠点に活動。著書に『ヒトラーとは何か』(草思社)、『ドイツ帝国の興亡』『裏切られたドイツ革命』(ともに平凡社)、『ナチスとのわが闘争』(東洋書林)などがある。1999年没。

「2020年 『文庫 ドイツ現代史の正しい見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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