文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫)

制作 : Jared Diamond  長谷川 寿一 
  • 草思社
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本棚登録 : 707
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794219787

作品紹介・あらすじ

ヒトはなぜ隠れてセックスをし、セックスそのものを楽しむのか。私たちの性はなぜ、かくも奇妙に進化したのか。人間社会のあり方を決定づけてきた性の謎に挑む。単行本サイエンスマスターズ12『セックスはなぜ楽しいか』を改題して文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の性を生物学的な観点から考察しており、非常に興味深く読むことができた。 

     人間はどうして一夫一婦制になったのか?
     一夫一婦制が本当に人間として生物学的にベストな選択なのか?
     ほとんどの生物の雌が発情期(交尾をすれば子供ができる状態)を他の雄に示すのに、人間の雌(女性)はどうしてそれをしない(他から分からない)のか?
     人間の寿命はどんどん延びているのに、なぜ女性の閉経の時期はあまり変わっていないのか?

    など、他の生物と比べて考えてみると人間は非常に変わっていることが分かる。
    読み物として非常に面白かったが、著者の「銃・病原菌・鉄」ような壮大な人間進化の歴史読み物に比べると本書は小粒な感じ・・・。

  • 進化論的な視点から人の性について解説した一冊。

    個人的にはヒトのどの時期までを進化論的に説明できるかに疑問があるため、進化論的説明を無条件に受け入れることはできない。
    本書にもあるように、人は知識の伝搬を行い、繁殖戦略において合理的であるはずの殺人やレイプを行わない理性を持っているので。

    それでも、進化論的な理由が現在のヒトの特徴を作り上げている一因であることは間違いないように思う。

    そんな訳で、人の性を考える上で一読の価値はある本。

    ただ、この本を読んだだけで、全ての謎をjust so storyな進化論的説明で完全に納得してしまうのは間違いだと思うし、思考の放棄。

    さらに元の題であるセックスはなぜ楽しいか?という疑問には答えていない。

  • ダイアモンド博士の本は、数年前に読んだ『銃・病原菌・鉄』に続いて2冊目。

    なんか、本当に周りのカップルとか夫婦から聞こえてくる愚痴の原因がこの一冊に書き表されているようで、ちょっと笑ってしまいました。

  • 面白いとは思ったけれども、なんというかちょっと冗長。まあ学術論文じゃなくてエンターテインメントだからそれでいいでしょうかね。飛ばし読み拾い読みで十分で味わうほどの内容ではなかったですワタシ的に。

  • 他の動物とくらべて人間の性の営みがいかに珍妙であるか。女性の閉経、男性の役割、人目を避けること、楽しむこと、授乳以前に乳房が発達することなど、進化生物学的観点から謎解き。

    ふつうに当たり前と思っていることが、別の観点からはそうじゃないんだってことが、面白いです。

  • ○最も効率的につくられた身体とは、すべての器官がほぼ同時に使いものにならなくなる身体である。
    ○現代の文字社会では、高齢になればなるほど老人の貢献度が低下する。

  • たの動物と人間の性の違いを、人類学、動物学、生理学的に論じている本。きわどい内容を、至極客観的に、感情を抜きにして、科学的に書かれているのが面白かった。
    女性の閉経、妊娠可能時期の不明確性、男の必要性などが面白い論点だった。
    でも、元々洋書だから、ちょっと読みにくかったかな。英語のほうがいいかも。

  • "雄と雌、男と女、生物は自らの遺伝子を後世に残すために交尾をして、子孫を残す。この交尾について学術的に語られているのが本書。最高に面白い。
    遺伝子を残すために一番効率的なものはどんなものかは、それぞれの生き物の種類によってことなる。
    子育ては雄・雌どちらが主体的に取り組んだ方が、子は育つ?男の役割、女の役割とは?

    興味深いテーマを楽しく読ませてくれる。"

  • 一般向けに書かれた性に関して書かれた進化生物学にまつわる一冊。子育てなどについての記述も多く、まとまっていてボリュームも軽めで読みやすい。

    人間の性はなぜ「奇妙」なのか、という謎解きについては一般向けとはいえしっかりと書かれているのでわざわざ難しい本を最初に読むよりは良いかも。

    男は何の役に立つのか?」とか本当のことを言われるとほんと傷つくよ。全米が泣いた。

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著者プロフィール

ジャレド・ダイアモンド
1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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