本と暮らせば

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 52
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794220998

感想・レビュー・書評

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  • 誰もの身近にある本の話ではなく、古本屋を営む著者ならではの目線で語られるエッセイです。文豪の話から、ここで読まなければ知ることもなかったと思うような本の話まで、実に多彩な話題でした。
    自分が一番面白いと思ったのは三章、「豆腐の如く硬い」ですね。読んでからタイトル見ると笑ってしまいます。秀逸な比喩です。艶本ですかね。中国の本ですが、紹介された訳文が素晴らしいです。これみよがしに露骨ならイヤになるところですが、匂わせるというか、言外に漂う色気というか、何でも見せすぎる風潮じゃないですか、そういうのに辟易しているので、言葉の選び方や表現力が面白かったです。

  • 本を愛する人は愛すべき人ですね

  • 古本屋を営み、直木賞作家でもある作者が本について(主に古い日本文学とその作者や私家版など多岐にわたり)語ったエッセイです。
    とにかくすごい知識量で…どの1編も興味深い話ばかりです。太宰など有名作家の話もありますが、歌人やごく個人的に出版された本、はたまた艶本?などについても語っております。古本についてというより、日本の文学(アマプロ問わず)を語る本です。これを読むと、もっと日本の文学を読みたくなりました。

  • 2014年12月刊。初出は、日本古書通信2010年2月号〜2014年7月号、群像2010年4月号と文庫、単行本解説。まえがきと76編のエッセイ。学者のような探究と博識で本と本を取り巻くお話が披露されます。宝石のようにキラキラ光る楽しく興味深いお話で、堪能しました。

  • 先月9日、隠岐の島のマリンポート海士にご講演にいらしたことをふまえて「あとがきに代えて」を書いておられる。聞きに行きたかったが、踏ん切りがつかずにお会いする機会をのがしてしまった。本著でも博覧強記ぶりをいかんなく発揮され、なかなかついていけないのだが、文豪たちにまつわる秘話を知る。中でも谷孫六氏に興味が向いたので少し調べてみたい。『風雪のペン』で知った黒岩涙香の「万朝報」に給士で入社して頭角を表した人だという。第三章で紹介されている本はすべて、いずれ読んでみなくてはならない。

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう)
1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら文筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『古本綺譚』『作家の値段』『雑誌倶楽部』『春本を愉しむ』『本があって猫がいる』『隅っこの昭和』『幕末明治 異能の日本人』『桜奉行』『漱石センセと私』など多数。

「2018年 『文庫 本と暮らせば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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