- Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794221605
感想・レビュー・書評
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週末に長男とゴルフ。
28歳の長男は、コース、練習場、レッスンと、ゴルフをやりまくっている。バネもあるし当たればすごく飛ぶ。あっという間に抜かされるだろう(もう抜かされているという声も?)
早寝して4時台には起きて、日本茶を飲んでお灸をしながら30分くらい読書をするのが最近の日課。じいさまと言われ様が何だろうが、それが性に合ってきたのでしょうがない。
もう残された時間もそんなに多くないので、適当に本を選んでやみくもに読書するのは非効率だ。なので時折、ブックガイドみたいな本をチェックして本を選ぶ。
勢古浩爾の「定年後に読みたい文庫100冊」を読んだ。この本、500頁以上あって毎日少しずつチェックしたがだいぶ時間がかかった。
一冊一冊の紹介がきめ細かいので参考になる。この本自体が読み物としても惹きつけられる。「面白い」が選択の基準になっているので私の好みにも合う。
これはいいなと思う本を、ネットで図書館の「今度借りて読みたい本」に登録していったら、20冊位になった。当分退屈しないなと思う反面、読みきれないかも、と思ったりもする。
私が読もうと思って選んだ本を見ると、戦争、歴史、ミステリーが多い。年相応というところか。日本文学は無かった、というか著者が一冊も日本文学を薦めてなかった。特に平成、令和の作品はかなりこき下ろしていた。
確かに、私も何冊か最近の若手作家の日本文学を読んだが、訳わかんない作品が殆どだった。若者には寛容な私でさえそう思うのだから、この意固地そう?な著者には耐えられない思いがしたのだろう。
読書は楽しい。映画も韓国ドラマも好きだが、やはり読書が一番だと思う。脳も喜んでくれる気がする。本を読めなくなった時、読もうと思わなくなった時が、人間をやめる潮時と思ったりする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文庫ってのがいい。どこにでも持っていける。
手放しで褒めているワケではなく、結構ボロクソに叩いたり忖度無しなのがいい。
「文学」で描かれる人間の心の闇やら恋愛小説などをバッサリと省いて娯楽に徹しているのがいい。
けど、「定年後」とあるように戦記物や時代小説が多い印象。
■読みたくなった本
ジェフリー・アーチャー 「ケインとアベル」
スティーブ・ハミルトン 「解錠師」
ピエール・ルメートル 「その女アレックス」
ユン・チアン 「ワイルド・スワン」 -
超辛口にはびっくり!
凄まじく辛口。ぶった切りの感じが爽快さを呼ぶ。人それぞれに感想や好みが異なるものだと感心した。伊坂幸太郎さんや今野敏さんや横山秀夫さんを褒めてくれてるところは、気が合うなぁと思うんだけど、それでもその作家の別の作品は酷評。ま、たしかにわからんでもないんだが。
特徴的なのはミステリーの章。比較的既読が多かったこのジャンルは、圧倒的に洋ものがお好みのようだ。ハードボイルドがお好きと言い換えてもよいのかな。とにかく手元に置いておきたい読書ガイドだな。 -
著者がお気に入り(と気に入らなかった)本を勝手気ままに紹介している。時代小説の章では、「時代小説の魅力は人間の美しさにある」と言い、山本周五郎、池波正太郎、司馬遼太郎に藤沢周平を加えた4大大御所の作品に触れている。時代小説、戦記物(戦争小説)などの名作を挙げているが、最近の現代小説には手厳しい。教養を深めるための必須本として薦められているような哲学書や古典作品は無理して読まなくてもいい、というので気が楽になる。