文庫 日本開国: アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由 (草思社文庫 わ 1-1)
- 草思社 (2016年6月2日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794222046
作品紹介・あらすじ
捕鯨は口実だった。米側史料を本格的に取り上げ、開国のシナリオを作った関係者の動きを点描。米国の東アジア戦略(対日・対中)の原型を示した「新・開国史」!
感想・レビュー・書評
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先日、ペリー来航の航路を知り、その背景を知りたくなりこちらを選んだのですが、大正解の選択。これはかなりの労作。
途中まで読んでみて、話があちこちに飛ぶので、「何じゃ?こりゃ?」と思い、読むのをやめようかと思ったのですが、読み続けてみると… 最後に話がみな回収されていくという… 著者があとがきで書いていますが、絵画の「点画」を意識したとのこと。近くで見ると個々の点、それを数歩後ろに下がって引いてみると壮大な「絵」が浮かび上がってくる、という… いやー、すごい。よく調べられているし。(出典の脚注もしっかりしている)
ここに書かれていることを全く知らなかった訳ではありませんが、初めて知ったこと多数、メチャ勉強になりました。
しかし、今の歴史教科書では、この辺りの、列強のせめぎ合いについて多少は触れているのですかね…?「ペリーは捕鯨船の寄港地を求めて日本に開国を迫った」なんて教え方するから、歴史の大きな動きも当時の世界情勢も全く分からなくなる。ひどいもんだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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