文庫 「日本の朝鮮統治」を検証する1910-1945 (草思社文庫 ア 3-1)

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794222596

作品紹介・あらすじ

米国の研究者が日本の統治政策をヨーロッパ列強の植民地政策と比較し可能なかぎり客観的に検証。それが穏健、公平で日朝の相互発展をめざすものだったと評価し、民族主義に偏した史観に修正を迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 米国人研究者が統治史研究の最前線を紹介・批評しつつ、史実に基づき、統治の実態を可能な限り客観的に検証。日本の植民地政策は「当時としては驚くほど現実的、穏便かつ公平で、日朝双方の手を携えた発展を意図した」ものであり、朝鮮の近代化に貢献し、戦後韓国の発展につながったことを明らかにしていく。

  • この本は韓国に憤慨している全ての方に読んで頂きたい良書です。
    例え韓国人が事実を知ったとしても、受け入れるかどうかは別の話です。
    約束も守れない国家ですから、これまで同様の捏造を繰り返すでしょう。
    その為にも心有る日本人にぜひ読んで頂きたい一冊です。

  • 一次資料を丹念に調べ上げ、それらを事実と私感で選り分け、時代と人物別にうまくまとめあげた優れた歴史書。

    著者が調べ上げた結果をまとめた内容が優れているだけではなく、本書はミクロの視点で掘り下げた後に一気にメタな展開を見せたり、主観を交えた「批判」を堂々と行うなど、単調になりがちな内容にも関わらず最後の1ページまで飽きることなく読み終えることができた。一次資料を丁寧に集めるような優れた歴史家は、こうしたアウトプットの才能も必要であることを強く感じた。

    本書は朝鮮の日本統治時代について深く理解するだけに止まらず、歴史について語るときは「比較」することが重要であることも理解できた。その比較とは時間軸の前後だけではなく、周辺地域との相対的な比較も重要であり、ファクトとして「独立しているように見える」ものは存在せず、相対的に比較することで、ほんとうの歴史というものがよく見えるようになることが深く理解できる。

  • 日本の朝鮮植民地統治を、多数の文献を引きながら、公平な立場で検証することにより、人民と寄り添っていた統治、あるいは近代的な法治国家への道筋を付け、経済発展の基礎を作り込んでいったことを明らかにしている。

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著者プロフィール

1926年生まれ。ハワイ大学マノア校名誉教授。専門は近代日本政治史。

「2017年 『文庫 「日本の朝鮮統治」を検証する1910-1945』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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