裏切られた自由 上: フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症

制作 : ジョージ・H. ナッシュ  Herbert Hoover  George H. Nash  渡辺 惣樹 
  • 草思社
4.67
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本棚登録 : 52
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (702ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794222756

作品紹介・あらすじ

本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録です。誰もが避けたいと思っていたにもかかわらず、二度目の世界大戦が起こってしまったのはなぜか。そして、あの戦争についていまだ語られざる真実とは――。「正義の連合国」対「邪悪な全体主義国」という従来の見方を真っ向から否定する本書は長いあいだ公にされませんでしたが、2011年に米国で刊行され議論を呼んでいます。さまざまな情報にアクセスできたアメリカの最高権力者が、20年の歳月をかけて完成させた第一級の史料です。

感想・レビュー・書評

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  • 大学図・1F開架 209.7A/H85u/1

  •  これは元大統領フーバーが第二次世界大戦の開戦に至るまで、及び終戦処理についての米英ソ首脳の鍔迫り合いを、彼のもと集まった第一次史料及びそれに準ずる資料をして語らしめているので、じつに説得力がある。国連が発足してたちまち機能不全に陥ったのも、本書に示されたカイロ、テヘラン、ヤルタ等々の会談の経過を読めば、当然の結果だったと改めて納得させられる。
     フーバーは大統領に就任してまもなく世界大恐慌に遭い、そのため思うに任せぬ不運な日々を過ごしたわけだが、その実務能力はピカ一であったという評価はやはり正しかったようである。

  • ルーズベルト大統領は戦争をしたかったのだが、アメリカが先に手を出すわけにはいかないので国民や議会に対する開戦への大義名分が欲しかったのである。日本を経済封鎖や石油の禁輸や資産凍結によって苦しめ、日米交渉の最期の頼みの綱であった近衛首相との会談もわざと無視した。日本は日本で国策を遂行するためには、アメリカの要求を安易に了承するわけにはいかなかった。国内に目を向けると、軍部や超愛国主義者やマスコミも開戦への圧力を政府にかけてくる。日米開戦はやむなしということになる。さあ、一体誰が一番の悪者なのであろうか。

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プロフィール

1874年アイオワ生まれ。スタンフォード大学卒業後、鉱山事業で成功をおさめ、ハーディング大統領、クーリッジ大統領の下で商務長官を歴任、1929年~1933年米国大統領(第31代)。人道主義者として知られ、母校スタンフォードにフーバー研究所を創設。1964年死去。

「2017年 『裏切られた自由 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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