若い読者のための第三のチンパンジー (草思社文庫)

  • 草思社
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本棚登録 : 227
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794222800

作品紹介・あらすじ

ジャレド・ダイアモンド博士が一般向けに書いた最初の著作『人間はどこまでチンパンジーか?』(王立協会科学図書賞受賞作、新曜社)を、より多くの読者に読んでもらうべくダイジェスト。なぜ「人間」はほかの動物とここまで異なるのか? そもそも「人間」とは何か? という大テーマをさまざまな角度から考察。博士の思想のエッセンスがコンパクトに凝縮された一冊が文庫で登場!

感想・レビュー・書評

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  • ジャレド・ダイアモンドってそんなにいいのか?という疑問を解決すべく手に取った一冊。

    内容としてはラディカルな人間否定が中心となっているように見えた。「人類はXXをしてきた」「我々はXXという過ちを繰り返してきた」という原罪をたっぷりと盛り込んだ感じで、この辺りはちょっと面倒くさいというか、なんだか「生きててスミマセン」みたいな印象をもたらす。なんか他に書き方なかったのか?と思う。

    この自己否定感というか「全人類の自虐ネタ」の部分を除いてしまえば、内容としては進化生物学の本としてはダントツに読みやすく内容も濃い。

  • ●購入。
    ・flier で紹介されていた。ツタヤで早速購入。前々から読みたいと思っていたジャレド・ダイヤモンドの著作。他の著作は大部でなかなか手が出なかったが、これはこれまでの著作を網羅したダイジェスト版。まずは、ここから読んでみようと思う。
    (2017/12/23)

    ●初読。
    ・サラッと済ませる。あとがき?まえがきを読み、全頁の見出しをザーッと目を通した。
    (2017/12/24)

    ●再読。
    ○1回目:図表や写真とそのスペックを読む。
    ○2回目:コラムをサラサラと読んでいく。
    ○3回目:各部およひ各章の前文を読んでいく。
    ・他の生物と比較することによって「ヒト」という種の特徴や性質を炙りだそうと試みている。生物学的見地から、様々な社会問題を考えるきっかけとなる。
    (2017/12/24?2018/01/01)

  • なんか、タイトルを見て、勝手に、もっと哲学よりの本だと思ってたんだけど、めっちゃ思いっきり、人類学というか生物学というか的な内容だった(笑)。
    結構淡々と書いてあるから、しかも大発見があるというわけでもないから、その辺は、そんなに「面白い!」という物ではなく、じゃあなんでそんなにこの本が山積みだったのか??と思ったくらいだったが、どうやら、この著者、銃・鉄・病原菌、だかの著者だったらしい!何も知らずにタイトルだけで買ったんだけど(笑)、期せずして、興味のあった著者のを読んだことに(笑)。しかも、解説を読む限り、そのエッセンスは、十分本書にも入っている、と。大体展開は読めたゼ、らっきぃ。
    あと、こういう分野って、まだまだ未知のことも多いし、そもそも考古学的な世界の話になると、化石とこから仮説を立てて想像せざるを得ないから、結局、淡々と事実を書いているかのようにも読めるものの、このロジック自体が、この著者の独特な思想と知識によるもので、十分面白いものということなのだろうということも、解説等読むとすごく分かった。そこ理由だな。

    でも、もちろん、読んで面白かったことも結構あり。チンパンジーも200語以上の語彙を教えれば覚える(視覚情報を使用)のであって、知恵の差ではない、要は人間は、たまたま声帯が発達したからこれだけ言語が扱えるようになったんだ、とか、人間とチンパンジーの遺伝子の差は2パーセント未満、とか。地球外生命を探すとかいうけど、本気か??地球の歴史を考えれば、自分たちより発展した文明の人と出会った場合には確実に蹂躙されたり虐殺されたりすると思うが…信じられん。とか(笑)。確かに、って思った。進化の歴史を考えれば、同じタイミングで進化することなんて相当レアなのに、って。
    あとは、、何かまだあったはずだが…何だっけ。。あ、そうそう、農耕文明が何故ヨーロッパではすぐ広がったのに他の大陸では広がらなかったのか。これは、土地が東西に延び同じ気候だったから。ペトラが実は森林の中に王国があった(超衝撃だった)が、薪とかの取りすぎで滅亡したと思われ、侵略どうのではない、とか。他の文明も意外と同様とか。そんな感じで昔から人類は環境破壊と他種の絶滅を加速させてきたのであって、昔に戻るべきとか言う人もいるが、むしろ今の方が、いろんな不安要素もあるものの、一応は過去から学んだ行動を起こしているから希望があるのではないか、とか。人間以外の動物も虐殺的な、同種の殺しも行うらしいとか。
    個人的には、that's it !だけど、サクッと読める感じの本でこれだけ得られれば十分よね。

  • 幅広い教養が身につく本。
    一つ考えさせられたのは、ジェノサイドは何故起こるのかということ。ナチスが特別悪い奴らだったわけじゃなくて、きっと人間の心理の奥に潜む理由があったはず。ジェノサイドは無かったという人がいるのも、そんなばかなと思うのではなく、何故そう思う人が現れるのかを考えることが重要だと思った。

  • P222 キツツキと収斂進化
    いろいろな種類の生物がそれぞれ独立して進化していきながら、同じような特徴を帯びるように変化していったり、あるいは似たような生態的地位、つまり生存を可能にする環境を占めるようになったりすることを生物学者は「収斂進化」と呼んでいる。
    →これは梅棹忠夫が「文明の生態史観」で生物学の「遷移(サンクション)」の概念を用いて日本とイギリスが別々に独立して進化をした結果、どちらも近代化し、同じような文明にたどり着いたと説明したことを彷彿とさせた。
    本書の文脈とは全く関係なく、あくまでただの連想。

    本書では、収斂進化の存在を認めつつも、反例も多いことを根拠に、人類の考える方法による宇宙での同様の生命体探索に疑念を投げかけている。

  • あの名著「銃・病原菌・鉄」の作者です。
    彼の基本理念は人類は皆等しく同じ能力を持っている。
    決して西洋人だけが偉いのではない。
    たまたま地理的、経済的な諸条件で偶発的に西洋人がのし上がった。
    発展途上国の人々が経済的、政治的、宗教的な制約がなくなれば
    今の所謂文明人の勝るとも劣らない活躍をするだろう。
    文明の進歩とは何か?それを考えさせる一冊だと思います。

  • 今までジャレド・ダイアモンドの著書「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」「昨日までの世界」などを読んできたが、まさにそれらの集大成と言える内容である。

    分子生物学、進化生物学、生物地理学などの知識を駆使し、人間存在の本質に迫る。

    その目的は、現代社会の絶望的な状況を打破し、持続可能なより良い社会を築く事である。
    その為には、一人一人が自らの頭で考え、行動する事が求められているのだ。

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著者プロフィール

ジャレド・ダイアモンド
1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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