若い読者のための第三のチンパンジー (草思社文庫)

  • 草思社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794222800

感想・レビュー・書評

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  • 幅広い教養が身につく本。
    一つ考えさせられたのは、ジェノサイドは何故起こるのかということ。ナチスが特別悪い奴らだったわけじゃなくて、きっと人間の心理の奥に潜む理由があったはず。ジェノサイドは無かったという人がいるのも、そんなばかなと思うのではなく、何故そう思う人が現れるのかを考えることが重要だと思った。

  • P222 キツツキと収斂進化
    いろいろな種類の生物がそれぞれ独立して進化していきながら、同じような特徴を帯びるように変化していったり、あるいは似たような生態的地位、つまり生存を可能にする環境を占めるようになったりすることを生物学者は「収斂進化」と呼んでいる。
    →これは梅棹忠夫が「文明の生態史観」で生物学の「遷移(サンクション)」の概念を用いて日本とイギリスが別々に独立して進化をした結果、どちらも近代化し、同じような文明にたどり着いたと説明したことを彷彿とさせた。
    本書の文脈とは全く関係なく、あくまでただの連想。

    本書では、収斂進化の存在を認めつつも、反例も多いことを根拠に、人類の考える方法による宇宙での同様の生命体探索に疑念を投げかけている。

  • あの名著「銃・病原菌・鉄」の作者です。
    彼の基本理念は人類は皆等しく同じ能力を持っている。
    決して西洋人だけが偉いのではない。
    たまたま地理的、経済的な諸条件で偶発的に西洋人がのし上がった。
    発展途上国の人々が経済的、政治的、宗教的な制約がなくなれば
    今の所謂文明人の勝るとも劣らない活躍をするだろう。
    文明の進歩とは何か?それを考えさせる一冊だと思います。

  • 今までジャレド・ダイアモンドの著書「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」「昨日までの世界」などを読んできたが、まさにそれらの集大成と言える内容である。

    分子生物学、進化生物学、生物地理学などの知識を駆使し、人間存在の本質に迫る。

    その目的は、現代社会の絶望的な状況を打破し、持続可能なより良い社会を築く事である。
    その為には、一人一人が自らの頭で考え、行動する事が求められているのだ。

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著者プロフィール

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス賞、ピュリツァー賞、マッカーサー・フェロー、ブループラネット賞など受賞多数。

「2019年 『危機と人類(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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