東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)

著者 :
  • 草思社
3.39
  • (19)
  • (36)
  • (42)
  • (14)
  • (7)
本棚登録 : 657
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794223074

作品紹介・あらすじ

勉強に対する考え方が劇的に変わる!「挫折した」「続かない」すべての人へ。高校へ行かず通信制大学から東大教授になった著者による、今本当に必要な学び方 。ベストセラーとなった独学勉強法がついに文庫化!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 慶應大学の通信課程で経済学部を卒業し東大大学院を経て研究者になった著者が独学の良さを書いた本でした。

    講義形式の勉強も実りはありますが、勉強とは本来自分の頭で考えることだという著者の言葉を読み、独学形式が一番身につくベストの勉強方法なのかもしれない、と思いました。

    慶應大学通信課程は入るのは簡単で卒業するのは大変だと聞きます。見方によっては、卒業時に通学形式の学生と通信形式の学生を比べた場合、通信形式の学生の方が実ははるかに役立つ「本来の勉強」をして卒業できるのではないか、と思いました。


    以下、印象に残った部分です。


    <なぜ勉強するのか>
    勉強の本質は考えること。
    決めたり選んだりするときの基準を与えてくれるのが学問の意義。得た知識や情報を使って選択の基準にする。
    学問を身につけた人は情報に振り回されない。
    答えのある問いの勉強ではなく、答えのない問いの勉強がこれからは求められる。
    自分の中で考えを「熟成」させることが大事
    何かを学ぶということは人に強制されるものではなく自分が知りたいことを知り自分の頭で考えること。これはかなり楽しいこと。
    これからは自ら学び、自分の頭で考える時代。


    <独学のすすめ>
    独学のメリットは自分のペースで勉強できること。理解の速さや理解の順番は人によって大きく違う。学校での勉強は、速くマスターできる人の方が優秀で頭がよいと判断されることが多い。しかし、筆者の教授としての長年の経験から、理解が早さと理解の質は必ずしも一致しない。東大の院生ですらタイプはまちまち。講義のスピードについていけず自分はだめだと思うのはもったいない、ただ、そのスピードや順番が自分に合わなかっただけ。自分の理解にあった方法を選べばよく、自分のペースで理解を進めていけばよい。最初は理解が悪くてもあとで素晴らしい成果をあげる生徒もいる。

    試験の成績が悪く自分は頭が悪いのかもしれない、と思っている人も、実は理解のタイプが合わなかっただけかもしれない。独学は自分の理解できるスピードと方法で自分のペースで組み立てて学習をすることができる。
    「とりあえずやってみる」「ぶらぶら歩きまわる」という姿勢が独学をする上でのポイント。

  • 読んでる間から本文を疑ってしまう本。バイブルになる気がする。

  • どうやって、自分の興味のあることを、勉強して行けば良いのかがわかった

  • ノウハウ的なものではなくて、一言でいえば「批判精神をもって本を読む」ということ。筆者が述べていることが「本当にそうなのか」疑うことで、納得感を持って理解することができ、血となり肉となる知識になるということでしょうか。受験勉強とちがって、正解を導き出すというのが勉強ではないということはその通りと思います。

    あとは多少ノウハウ的なところもあるのだけれど、とっかかりは入門書を3冊くらい買って、自分に合う本を見つけて大枠を理解すること。大枠を理解することと、自分に合う本を見つけることが大事だということです。それから、マーカーを引かない。引くなら2回目以降に引くということ。最初は何でも大切に思えてしまうからというのはなるほどです。それと、ノートにまとめない。ノートやメモはアイデアや考えを書き出したり整理したりするのに活用するもので、本に書いてあることを整理すると、労力ばかりかかって記憶に残らない・・・というかまとめて満足してしまうということかな。満足すると忘れるし。そんなところが気になったポイントでした。

  • 趣味の勉強を進める前に読んでおこうと買った本。
    ・簡単な入門書を数冊、複数回読む
    ・独学と言えど仲間がいると捗る
    ・インプット後、熟成させるのが大事

    物知りなことと、教養が深いことはベツモノって
    誰かも言ってたな。。

    独学でお勉強がんばろ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑

  • 東大教授の著者が経験してきた独学の大切さとコツを詰め込んだ一冊。父の仕事の関係で海外生活が長かった著者。現地の高校に言語の関係で行けず、大学でも通信教育課程で学び続けてきた著者ならではの独学哲学は、勉強の本質を突くものとなっている。答えがある問題に慣れすぎているという話はなるほどと思った。

    「学問に限らず、世の中のほとんどのことについて、何が正解なのかよくわかっていないのです。だから、仕事においても、生活においても、本当に重要なのは、正解のない問題にぶつかったときに、自分なりに答えを出そうとして考えていくことだと思うのです。

    この本で書かれているのは、画期的な暗記法とか成功するための秘訣ではない。学ぶことの楽しさや、それをどうやって見つけるのか。そして、学んだ知識をいかに応用していくのかということだった。こういうことこそ、学校で基礎として教えられたらいいのになと感じる。

    「まずは、何でも疑ってかかるクセをつけてみる。本格的な勉強をしようと思ったら、それが勉強するために必要な基本的な姿勢です。極端なことを言えば、勉強は疑うことからしかはじまらないと私は思っています。学びたいという欲求は、何か疑問があったり反論があったりするところから湧き出てくるものです。」

    この言葉も好き。ぼくは本の言葉だと素直に受け止めてしまう方なので、もっと疑問を持つことを大切にしたい。ぼくは持病をいろいろ持っているんだけど、病気や薬のことを勉強する時は疑問が出発点になってるなと思った。どうして病気は起きたんだろう、薬はどうやって効果を出すのだろうとか。疑問とか反論とか不安とか、そういう一見ネガティブな言葉が勉強の火をつけてくれるというのが面白いよね。

    “勉強”をする前に、“学ぶ”ってなんだろうと最初の疑問を投げかけてくれる一冊。

  • 学校は主体的に学ぶことは教えない。生徒を平均化するためだ。しかしそれでは学問の本当の面白さは一生分からないし、受動的に目的もなく勉強するだけだから浅い思考力しかつかない。しかし筆者が言うように、常に「なぜ」と問いながら勉強することで学問に対する疑問が解決される快感を得られるし深く考える力が身につき、知識を熟成し知恵にすることで生きる力へとつながっていく。そのための勉強には主体的に学ぶことができる独学が一番であると納得した。

  • あまたある勉強法を「独学」という切り口でまとめた本。「勉強しなくては」という思いだけが強くなりがちだが、とにかく気楽に、興味・関心を持った分野から学ぶべきと説く。基本的には心構えについての内容だが、「参考書は複数冊選ぶ」「線を引くのは2回目、3回目に読むとき」「常に疑問を持って本(テキスト)を読む」「読んだ成果は、要約ではなく意見(感想)としてアウトプットする」等々、参考になる箇所も多かった。

  • ただ目の前の情報を鵜呑みにするのは勿体ない。独学で勉強をし、自分の知識として定着させ、アウトプットできることが大切である。そのためには自分の頭で考え、疑問を持ち、その問いを探す、また、咀嚼し自分の言葉で人に伝えることができる、この一度「自分の頭で考える」という作業が何より重要になってくる。
    また、日々行う読書は全てを理解しようと強迫観念に駆られる必要はなく、概念の本質を理解し、実生活で普遍化し、活かすことができるように。そのために「自分の頭で考える」プロセスを大切にしたい。

  • 東大生協2年連続1位の帯に惹かれて買った。試行錯誤というか模索しながら進める独学について共感。全体的には抽象的で散漫な印象。これが東大生によく読まれてるというのは、ちとさびしい気がした。

全54件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。
中学卒業後、父親の海外転勤にともないブラジルへ。ブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶應義塾大学経済学部通信教育課程へ入学。大学時代はシンガポールで通信教育を受けながら独学生活を続ける。大学を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。主な著書に、『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『40歳からの会社に頼らない働き方』(ちくま新書)、『東大教授が教える独学勉強法』(草思社)など。

「2020年 『管理職失格 新世代リーダーへの条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳川範之の作品

東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×