東大教授が教える知的に考える練習

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 97
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794223227

作品紹介・あらすじ

膨大な情報を、頭の中でどう知性に変換すればいいのか?

「考えるとは情報を『調理』すること」
「忘れてしまう情報は、どんどん捨ててかまわない」
「記憶することに能力を費やすのではなく、考えることに能力を使うべき」
「思いがけない組み合わせを考えよ」

本書は、高校へ行かず、通信制大学から独学で東大教授になった著者が、大量情報時代に必要な新しい「頭の使い方」を紹介するものである。
日々インターネットを通じて流れてくる情報を見るだけで精一杯。あまりにも情報がありすぎてじっくり考えることができない。そもそも大量情報時代においてじっくり考えることとはどういうことなのか? たくさんの情報を使って何をすればいいのか? ……このような現代ならではの問題・疑問に答え、勉強においても、仕事においても、人生においても応用できる、あらゆる思考のもとになる「考える土台」が身につく本。著者が日々実践する大量情報を処理するための工夫やコツが満載。「知的に考える練習」を通じて、たんなる情報の受け売りではなく、どんな状況においても、自分自身の独自の考え、メッセージを自由自在にアウトプットする力が磨かれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ITの普及やAIの出現など、現代は情報があふれている。あふれかえった知識や教養は、ただやみくもに取り込んでも生かすことができない。いかにして「知的に」情報を処理し、活かしていくべきなのか。そもそも「考える」ということに何の意味をもたらすのか。「考える」ことがいかにこの情報化社会に重要なことかを、この「情報洪水時代の今、本当に必要な頭の使い方(帯より引用)」を、独学で東大教授になった著者が伝える。

  • 1960年代に出版された「知的生産の技術」、70年代の「父機生活の方法」、90年代の「超整理法」などの流れにのる「現代のような情報洪水の中で、知的に考えるための極意の基本」を誰にでもわかりやすく書いた本であると感じた。東大教授は著者はたしかにそうであるし、「拍付け」の意味もあると思う(笑)

    内容はシンプルながら情報が簡単に検索できるからこそ、「考えること」の重要性が増しているとしていて、その頭の使い方を解説している。

    以下、各章ごとにまとめてみる。

    1章 情報洪水時代で変わる「頭の使い方」

     情報を取捨選択をするうえで、考えることが重要になり、頭の良さには瞬発的な回転力と深く考えることの2種類があるが、日本人は「正解を求める」ことに重きを置くので、「知る」のではなく「わかる」ことに重点を置く。

    2章 頭の中に質の良い情報が集まる「網」を張る

     情報の取捨選択をするためには、自分の専門外も含めて網をしっかりと作り、そこで引っかかるものを待つという姿勢で行く。「問題意識を持つこと」が大切。

    3章 知的に考えるための「調理道具」を揃える

     考えるための土台作りが大切であり、抽象化して構造を捉えることが大切であり、<幹をつかむ><共通点を探す><相違点を探す>ことを情報整理をしながら行うとよい。

    4章 情報は流れてくるまま、流しっぱなしに

     情報そのものよりも、情報をどのように加工して何のために使うかが重要であり、読書は能動的な唯一のアクションである。時が熟することも大切である。

    5章 頭に残った情報は熟成し、やがて知性に変わる

     頭に残った情報が「思考の枠組み」になり、異なる情報の問題等を結びつけることが重要である。

  • 非常に多くの情報に接することのできる現代、一つ一つの情報を注意深く吟味しより多くの情報を保持しようとするよりも、流れてきた情報のうち自らの「頭の中の網」 に引っかかったものを上手く加工して自分のものにしていく作業が重要だとのこと。情報の本質である構造を見抜き整理するという考え方はよく言われていることでありそこに目新しさはなかったが、そのための訓練法が平易に解説されていたのは面白かった。言うは易し、実践するとなると難度が高そうという印象が否めなかったが、筆者の言う「思考のクセをつけてしまえば無意識にできるようになる」状態を目指してみたい。

  • 情報収集、抽象化と具体化の話がメイン。頭の使い方としては、仮説を立てて検証する方法ではなく、どちらかといえば文系的な頭の使い方の説明。

    構成が練られており、説明も分かりやすいので読みやすい。
    身近な問題を検討し、解決する方法論ではあるが、知的創造にはあまり役に立たない内容である気がする。

    情報収集の説明においては、メデイァリテラシーについて突っ込んだ説明が必要だったんじゃないかと思う。

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プロフィール

1963年生まれ。東京大学経済学部教授。中学卒業後、父親の海外転勤にともないブラジルへ。
ブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶応義塾大学経済学部通信教育課程へ入学。
大学時代はシンガポールで通信教育を受けながら独学生活を続ける。
大学を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。
主な著書に『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『契約と組織の経済学』(東洋経済新報社)、『東大教授が教える独学勉強法』(草思社)など。

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