文庫 日米衝突の根源 1858-1908 (草思社文庫 わ 1-3)

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794223340

作品紹介・あらすじ

日米開戦は、日露戦争期からすでに想定されていた――

ペリー来航以降、セオドア・ルーズベルトによるポーツマス条約仲介まで、アメリカは日本史からほぼ姿を消している。だが、日本の明治期にあたる1858〜1908年の半世紀にアメリカで起きていた出来事こそ、日米衝突を不可避なものとする要因となったのだ。国内産業保護を基軸とするアメリカ・システムの綻び、イギリスを筆頭としたヨーロッパ諸国との領土紛争、国内の人種問題……良好な関係にあった日本を仮想敵国と見なすまでのアメリカの動きを、米側資料によって詳細に描き出して太平洋戦争の起源に迫る。


第1章 日本人と支那人
第2章 カリフォルニアの争奪
第3章 太平洋シーレーン
第4章 南北戦争
第5章 大陸横断鉄道開通
第6章 「アメリカの湖」(アメリカン・レイク)
第7章 岩倉使節団の失敗
第8章 フィラデルフィア博覧会
第9章 支那人排斥法
第10章 ハワイ王国カラカウア
第11章 グラント将軍の日本訪問
第12章 フロンティアの消失
第13章 ハワイ攻防戦
第14章 米西戦争
第15章 白い艦隊(ホワイト・フリート)

感想・レビュー・書評

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  • いやー、いつもながら読み応えがありました。いわば、同著者の『日本開国』の続編。日本の明治期、アメリカでは何が起きていたのかを各国関係史の中で描いた力作にして大作。
    ほんと、歴史は「1国内の出来事」だけを見ていては全体像が分からないと改めて再認識させられます。

  • 日米衝突の根源 1858-1908
    (和書)2012年01月01日 20:04
    渡辺惣樹 草思社 2011年10月22日


    柄谷行人さんの書評から読んでみた。書評を読んだ日に図書館で借りられたので非常にラッキーだった。

    興味深い内容だった。

    今年はこの本を読みながら迎えた。今年も良い本を沢山読んでいきたい。

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著者プロフィール

日米近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日本開国』『日米衝突の萌芽1898-1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)(以上、草思社)、『アメリカ民主党の欺瞞2020-2024』(PHP研究所)、『英国の闇チャーチル』『ネオコンの残党との最終戦争』『教科書に書けないグローバリストの近現代史(茂木誠氏との共著)』(以上、ビジネス社)など。訳書にハーバート・フーバー『裏切られた自由(上・下)』(草思社)など。

「2023年 『オトナのこだわり歴史旅 伊豆半島編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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