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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784794227706
作品紹介・あらすじ
アドルフ・ヒトラーは、自分の出生の秘密を生涯隠しとおした。
自分の過去にまつわる多くの痕跡を徹底的に削除したのである。
……歴史家ヨアヒム・フェストは書いている。
「彼は一生、自分のことを隠しつづけ、美化しつづけた。
史上これほど強引に、かつこれほど枝葉末節と思えることにいたるまで
個人的事情に立ち入らせなかった例はほとんどない。
彼はたえず血筋を錯綜させ、身元を曖昧にし、
ただでさえ見通しがたい氏素性をいっそう曇らせようとした」(本書より)
ヒトラーの一族について徹底的な調査を行なって書かれたはじめての書!
<目次より>
第1章 一家の秘密
父アロイスの疑わしい出自/一族の父アロイスと女性たち/母クララとその子供たち/お母さん子のアドルフ/家庭崩壊/失踪者ヒトラー
第2章 隠された故郷
一族の記憶を抹消/「祖先地区」の親戚たち/一族の政治的故郷/ヒトラーにとっての「憎悪の手本」/地図から消された父祖の地
第3章 プライベートな絆
ゲリ──ヒトラーが夢中になった姪/ヒトラーの唯一無二の愛/消えた光/アンゲラ──ユダヤ人食堂で働いていた異母姉/女性同士の闘い/エーファ・ブラウン──ヒトラーの愛を求めつづけた女
第4章 一族の変わり種
異母弟ヒトラーとの争い/「もう一人のヒトラー」/重婚/一年だけのナチス党員/レストラン開業/地下組織からの接触/改名
第5章 ヒトラー対ヒトラー
「ドイツの偉大な親戚」/ルーツを求めて/おじヒトラーへの圧力/「私 がおじを憎んでいる理由」/アメリカでの使命/ローズヴェルト大統領」への手紙/FBIの捜査/ヒトラーの心理分析への協力/前線での戦闘
第6章 陰の妹
苦労ばかりの少女時代/妹の生活費を使いこむ兄/「ドイツ首相の妹」という立場/奪われたヒトラー姓/ヒトラー最後の「厚意」/残された妹の戦後
第7章 現在のヒトラー家
ヒトラーの遺産をめぐる争い
みんなの感想まとめ
人間の深い闇とその背景を探る内容で、ヒトラーの一族に焦点を当てた本書は、彼の成り立ちや家庭環境がどのように彼の思想や行動に影響を与えたのかを描いています。読者は、ヒトラーが隠したいと願った家族の秘密や...
感想・レビュー・書評
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ゾワっとした。
悪は一晩で悪になるわけではないというか。
一読してみてほしい。
ほんとにゾッとする。
でも、例えばナチスドイツの行ったことが本当に稀なたくさんの偶然の重なりでたった1人のAによってなされたことだと結論づけてはいけないと思う。
一晩にして悪にはならないし、また1人では悪にはならないのだと思う。
全く擁護はできないしするわけでもないしそんなことを想像するだけで吐き気がするが、でもやはり、彼1人で悪をなしたわけじゃない。
叔父と姪の関係で生まれた子ども、依存の強い母親、暴力的な父親。
ずっと暴力的で支配的な父親たち。
独りよがりで、口からでまかせがペラペラと出てくる一族。
もちろんそんな家庭に育ったってまっとうな人はいくらでもいるから言い訳にもならない。
澱のように少しずつ重なって重なって何代も何代も(そんなふうには本書には書かれてない、私の感想だ)戒められることもなく、学習するわけでもなく、何代も放っておいたら、ああいうふうになってしまった。
止める手立てはいくらでもあったんじゃないか。
せめて代々、ちょっとでもこれはじゃまずいよねって振り返りちょっとでも改善していったらたぶんあのようにはなってない。
そう考えると、自らを振り返った時に、自分の一挙手一投足が恐ろしい気がしてくる。
澱を次世代に残さぬように生きているのだろうか。何をなすかではなくどんな心でなしているのか、その心根を問われている、そんな気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知っている内容も多かったが改めて面白く感じた。この一族にしてアドルフヒトラーあり。とても正常とは思えないが人間に巣食う悪魔の心をここまでうまく利用できたのは彼以外にいるだろうか。否。そういう意味で、部分的に天賦の才を持っていたのだろう。政情不安定な現代にこそ、読むべき本の一冊。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/731584 -
ヒトラーの生まれ育った環境や親族について書かれている。
読めば読むほど、その虚像が明らかになって、当時なぜこんなにも容易く多くの人が傾倒してしまったのか、ますます謎が深まった。
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