発明のコモンズ〜サービスイノベーションとオープンイノベーションを促進するための知的財産制度〜 (創成社新書44)
- 創成社 (2010年8月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794450449
感想・レビュー・書評
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クロスライセンス戦略を取る企業もあるが、ある程度知的財産で均衡した企業間でないとクロスライセンスは結べないため、限定的にしか利用できない。
発明の本来の価値は、発明が実施されて初めて利用者への便益として発生することである。
サービスの特徴:
・無形性
・同時性
・異質性
・消滅性
グリコのオフィスグリコは、菓子の種類を頻繁に置き換える死汲むで特許出願した。その後、2007年7月にこの特許は成立している。
置き菓子全体のサービスではなく、菓子の種類をろーて書んして決める仕組みだけが特許化できた。 -
発明を共有化しましょう。
特にサービスについての。
という主張を書いた本。
最後に、こういう風に著作権を変えたらどうだろうかという筆者のアイデアが書いてある。
それまでは、その理由が述べられている。
個人的に、この人と考えが合わない点もあるが、
物が売れず、物ではないものに価値を見出している社会において、
新しい知的財産の考え方・扱い方は必要になってくると思う。
いくつか興味深い点があったので、メモ。
・欧州特許庁が2007年に出した2025年時点の特許制度のシナリオがあって、その中で特許制度が廃止されているという予想もされている
http://www.rieti.go.jp/jp/special/special_report/029.html
・特許の金融商品化が進んでいる
・個人が特許をとることができることになった場合
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筆者のブログ
http://hatakama.cocolog-nifty.com/strategicit/
他の人のレビュー
http://hexe.tumblr.com/post/1003625676 -
本書の主張は、アイデア(発明)を財産として扱うことはやめるべき、ということである。やるなあ著作権どころじゃないですね。