高慢と偏見 Pride and Prejudice (ラダーシリーズ Level 4)
- IBCパブリッシング (2009年7月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794600127
作品紹介・あらすじ
「独身で財産をもっている男性なら妻を欲しがっているに違いないというのが、一般に知られている真理である」-18世紀末、女性に財産相続権がなく、条件のよい結婚をすることがすべてだった時代。5人の娘をもつベネット家の近所に、独身の資産家が越してくるところから物語は幕を開ける。イングランドの田舎町を舞台に、高慢(pride)と偏見(prejudice)によって邪魔される男女の恋を緻密にあざやかに描き出したイギリス女流文学の最高峰。
感想・レビュー・書評
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非常に英国らしいラブストーリーでした。
これが日本人だったら絶対このエンドにはならないんだろうなぁ、と思います。
ネタバレになるのでこれ以下は未読の方はご注意ください。
英文学の、特にこの物語の良さは、細かいところまでエリザベスの感情が書かれているところではないでしょうか。エリザベスが怒ったangry、悲しんだsad、喜んだdelighted、困惑したembarrassーーそういった、日本語だったら「ここの情景から想像できるだろ!」と言われてしまうところまで丁寧に描かれている。それがこの物語のエリザベスに、私のような日本人でも感情移入できる要因でしょう。この高慢と偏見は私のようなちんちくりんな東の島国の大学生でも愛されている、その理由がここにある気がします。
だからこそ私はこの本は是非とも英語で読んでいただきたい。英語だから、この本は映えるのではないでしょうか。
また、最後のエンドがなんだかんだで英文学らしい。日本人が書いたら絶対こんな素晴らしいエンドにはならないでしょう。絶対リディアが見つからないとか、金の無心されるとか、少なくとも身分差のあるエリザベスとダーシーが高慢と偏見を超えて、結ばれることは決してないんではないのでしょう。エリザベスとダーシーは身分よりも自分たちの愛を貫きましたが、そもそも日本人だと愛と身分を天秤にかけること自体あまりしないだろうなぁ、と思います。身分に釣り合わない愛は、生まれること自体を防がれる、それが日本という気がします。
私はこれ、日本版にするならエリザベスは一生ダーシーに片思いをして一人遠く離れて暮らすか、二人で心中かな。こんな最高なハッピーエンドは絶対ないな。夏目漱石の心ではないですが、そう思いますね。
よかったね!英国で生まれて!
最後に、素敵な話でした。是非読んでない方は英語で挑戦してみてください。そのほうが素敵です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう大好き!!
Mr Darcyラブ!!
なかなか読みづらい古典文学というジャンルに分類されるならば、古典の中でも1番好きな作品の一つ! -
英語で読書したのは初めて
映画は見たことないけど、存在は知ってて気になってたから原作を読んでみた
なんだかんだちまちま読んで2週間くらいかかった(たまに日本語の読書も挟みつつ)やっぱり小説と事実を語る文章は表現が全く違うから読み慣れていなくて難しかったけど、知らない表現や単語に出会ったり、古文読んでる時のように主人公に混乱する時もしばしばあったけど、18くらいのまさかの展開に驚いて、ラストの結末に安堵した。 -
【配置場所】特集コーナー【請求記号】837.7||Y
【資料ID】91133237 -
これは良かった!
また読みたいな('ω'*) -
ちくま文庫の訳書をよんでからハマって英書も。
まだ英書は読みなれないから、やっぱり翻訳版の方がよかった。
自分の英語力のなさ…;
でももう一回、いや何回も読みなおしてみたい。