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- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794803511
作品紹介・あらすじ
スウェーデンが生んだ偉大な女性解放運動家エレン・ケイ(1849〜1926)の『恋愛と結婚』が装いも新たになった。原著は1903年、『生命線』として出版された第一部。「より高い性道徳を目的とした」本書は当時、「社会を崩壊させるもの」と一斉排撃にあったが海外では絶賛された。「恋愛こそ性的関係の道徳的根拠である」と主張して、自らもその主義に徹した。100年の寿命をもつ本書は21世紀を目前に控え混迷する現代のわが国の男女関係に説得力をもって語りかける。
感想・レビュー・書評
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日本の戦前の女性論客たちの優生思想、民族主義のバイブルとも言うべき一冊。
あとがきは優生思想を手放しで称賛する不愉快なものだが、しかしこのケイの「種族」至上の思想を考察せずして第一次フェミニズムと呼ばれる平塚、伊藤、市川らの主張と戦争責任の思想的連関は語れない。
研究の都合上、戦前の翻訳と突き合わせて読んでいるのだが、この本にはなぜか訳出が割愛されている部分などあり、少しアヤシイ。まぁ今原本を取り寄せているところなので、訳出の誤謬の有無を仄めかすに止める。研究等に用いる読者は注意されたい。
底本を確認した。この訳はかなり酷い、断りなしの割愛が多すぎる。また、訳がおかしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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