仏教・開発・NGO―タイ開発僧に学ぶ共生の智慧

制作 : 西川 潤  野田 真里 
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794805362

作品紹介・あらすじ

タイの仏教が私たちに提起している最も重要な問題は、人々が貪欲に突き動かされているかぎり、人間社会の真の発展は実現しない、ということである。自らが変わらないかぎり世界は変わらない、これこそがアジアの風土に根ざした智慧ではないか。「開発」とは、我々の社会や個人が、その本来のあり方や生き方においてめざめ、自然および他の社会・個人との共生のために、智慧と慈悲をもって人間性を発現していく、物心両面における内発的な変革への実践である。

感想・レビュー・書評

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  • 仏教経済学では、開発を「かいほつ」という、自動詞としての発展が重視される。内発的発展のもつ意味をじっくり考えるには好著。

  • タイの開発(かいほつ)僧について深く知りたかったので読みました。
    上座部仏教とは何か、タイの開発の変遷・問題点、具体例などなど
    とても詳しく書いてあるのでおススメ。
    仏教が、大乗・上座部の歴史を超えて、平和的に連携する姿が
    まさしく仏教のすばらしさを物語っているというか。
    仏教はたとえ原理主義でも、物理的に他者を傷つけません。
    そんな宗教がほかにありますか?(マジョリティの宗教ね。)
    勉強になりました。

  • 未読

  • 「開発と文化を問う」シリーズの一冊。タイで展開されている開発僧による社会開発やNGO活動の実践が、多くの事例を通して描かれています。概念を開発(かいはつ)と開発(かいほつ)に分け、後者により重点を置き、いわゆる「内発的発展」の可能性を示唆しているところには共感が持てます。住民参加型やサステナビリティなど、近年の国際協力の潮流とも結びつくところがあるのではないでしょうか。

    開発(かいはつ):パッタナー。貪欲(タンハ)に基づいて他律的・外発的に物質的富を増やすこと。

    開発(かいほつ):パワナー。精神意欲(チャンタ)に基づいて「心の開発」を行い、物欲を自制しつつ、自律的・内発的に調和の取れた発展を目指すこと。

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