現勢化: 哲学という使命

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  • Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794807427

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  • ベルナール・スティグレールは1952年生まれ。テレビ技師の父と銀行員の母のもとで育つ。68年学生運動に巻き込まれて高校を中退。その後共産党に入党し、その傍らさまざまな職を転々とし、70年代半ばには当時の左翼の行動様式のひとつであった農業労働者となるが、干ばつに見舞われ頓挫。76年に党を脱退した後、トゥールーズにジャズの生演奏が聴けるカフェ・バーを開き、そこでジャズファンであったトゥールーズ大学教授の哲学者ジェラール・グラネルと出会い親交を深めた。だが店の経営はやがて行き詰まり、酒と薬に溺れるようになった彼は、当時のインフレ抑制のための引き締め政策によって銀行からの融資を打ち切られたことをきっかけに、銀行強盗事件を引き起こすに至るのである。裁判では禁固5年の刑を言い渡された。(あとがき)

  • アナムネーシス内的想起とヒュポムネーシス記憶、現実態と可能態、過去把持と未来予持…。限られた時間のなかで、われわれは自分を想起させながら生きている。

    素晴らしく詩的な、哲学の書。訳もとてもよい。

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著者プロフィール

(Bernard Stiegler)
1952年生まれ。国際哲学コレージュ(Collège international de philosophie)のプログラム・ディレクター、コンピエーニュ工科大学教授を務めたのち、フランス国立図書館、国立視聴覚研究所(INA)副所長、音響・音楽研究所(IRCAM)所長、ポンピドゥー・センター文化開発部長を歴任。現在、リサーチ&イノベーション研究所(IRI)所長。文化資源のIT化国家プロジェクトの中核を担い、技術と人間との関係を根源的に問う、ポスト構造主義以後の代表的哲学者。本書『技術と時間』(現在第3巻まで刊行)はOpus Magnum(主著)とされる。『テレビのエコーグラフィー』(デリダとの共著、NTT出版)、『象徴の貧困1』『愛するということ』『現勢化』『偶有からの哲学』(以上、新評論)など、邦訳書も多数ある。

「2013年 『技術と時間 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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