新しい力: 私たちが社会を変える

制作 : 共同通信社  共同通信= 
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794810724

作品紹介・あらすじ

「この国はどこへ行くのだろうか。漠然とした不安に襲われながらも、目を凝らすと未来の姿を示す人が見える。耳を澄ますと将来の夢を語る声が聞こえる。まだ弱々しいかもしれないが、社会を変える「新しい力」は、確実に芽吹いている。」
 共同通信社は2016年、こういうリードの言葉で始まる一年間の連載企画「新しい力」を加盟新聞社に配信しました。本書は、その「50の物語」をまとめたものです。
 連載の過程で、私たちは多くの若者に会って話を聞きました。子どもの学習支援、貧困家庭の援助、LGBT(性的少数者)の活動、ホームレスの自立支援、空き家の利活用、農山村の再生、伝統と歴史の継承、クラウドファンディング……。
 多様な社会問題の解決に取り組む民間非営利団体(NPO)で働く人たち、それら課題を解決しようと自ら事業を起こす社会起業家たちです。
 彼ら、彼女らは、「公」(行政)を声高に批判することも、頼ることもない。自分の意志で現状改善を目指そうとしている。みな、自分たちの利益よりも、社会全体のためになる道を選ぶ、「利他的」な心の持ち主たちでした。
 「地域おこし協力隊」のように、地域活性化の担い手として自分の力を発揮しようと、都会から田舎に移り、そのままその地に住み続ける例も増えています。東京に出て働いたら人生の成功者、といった「東京すごろく」から脱却し、「田園回帰」とも呼ばれる現象が起きています。
 だから、そんな彼ら、彼女らに会った時には必ず「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞いています。原動力は何か、彼ら、彼女らにとっての自己実現とは何か、それを知りたかったからです。でも、一様に不思議な顔をしながら答えてくれるのです。
 「困っている人がいるからですよ。誰かが解決しないといけないでしょ。だからやっているんです」。
 新しいタイプの力が芽生え始めているのかもしれません。こういう若者たちの力に、この社会の閉塞感を打ち破る、未来への可能性と希望があると信じています。(すわ・ゆうぞう)

感想・レビュー・書評

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  • 若者たちがエネルギーを使う新しい分野の本。

    ボランティアから農業、国際交流まで色々あったが、安保法制に反対するグループの「えらいじゃねえよ」という言葉が1番印象に残った。

    大人たちが作った政治に無関心な社会と戦ってんだ。大人に「えらい」といわれる筋合いはない、というのがなんか世代間のすれ違いの本質をついているように思えて「おお」と思った。

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著者プロフィール

編者:諏訪雄三 1962年兵庫県生まれ。上智大学卒。共同通信の編集委員として公共事業、地方自治、防災、地域活性化を担当。『日本は環境に優しいのか』、『公共事業を考える』、『道路公団民営化を嗤う』『地方創生を考える』などの著書がある。

「2017年 『新しい力 私たちが社会を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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