アデン・アラビア

  • 晶文社 (1966年1月1日発売)
3.53
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本棚登録 : 126
感想 : 14
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  • 本 ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794912350

感想・レビュー・書評

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  • 朝日新聞の天声人語で、中島らもが成人むけに紹介するこの本の1節を紹介していた。「僕は20歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。」である。澤田直の解説では、冒頭の有名な1文だけが一人歩きしている観がないでもない。」と皮肉っている。
     中身は旅行記であり、解説によると風刺旅行記であるとしている。
     日本人にとっては、アデンは遠い知らない土地であるが、香港のようなものかもしれない。

  • 第8回アワヒニビブリオバトル「二十」で紹介された本です。
    2016.01.12

  • 昨今、自分の属する国が、一部の老人政治家達によって毒されていくさまを見ながら、今から89年も前に記されたこの書物にも同様の嗟嘆を見出すような気がした。
    何より比喩が秀逸で、最後の章はまるで『ツァラトゥストラ』を読んでいるようでもあった。そういう意味では、ポール・ニザンは詩人であった。
    だからというわけではないが、訳文がもう少しこなれていたらという恨みが残った。

  • アデンへの旅行記という印象だけど、あまり読み込めなかった・・・。それでもニザンの自国であるフランスへの強烈な批判の部分が印象的で、批判は触れていると疲れる時があるけど、ニザンのネガティブな言葉は刺激的に感じる。

  •  「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。」という書き出しだけで、この本を評価しているひとの気持ちがいまいち理解できない。
     少なくとも自分には、この作品の言わんとしていることは、断片的にしか理解できない。ただ、エマニュエル・トッドの著作へと受け継がれる彼の息遣いに感動するくらいのものだ。

  • 「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生で一番美しい年齢だなどと誰にも言わせまい。」という出だし、すごすぎる。サルトルを読んでてよく名前が出たので読んでみて,この1文でノックアウトされた、若かりし日に。

    選挙が近づいて、気持ちが千々に乱れ、本が読めない。四年前の悪夢が再現されませんように! ということで、ニザン。ニザンハ怒っている。怒れ、怒れ。世の中、不条理なことばかり。

  • 「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。」
    ↑たぶん、” 書き出し大賞 ” ですね。オールタイム、オールジャンルの。

  • ・・・・・書きかけ・・・・・

    105年前の1905年2月7日に生まれたフランスの小説家。

  • 小説だと思って買ったけど、哲学書でした。
    とても難しくてほとんど内容は理解できませんでしたが、著者がパリに戻ってからの資本主義批判は痛快で、心に響くものがありました。

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