秋のホテル (ブルックナー・コレクション)

  • 晶文社
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本棚登録 : 88
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794921826

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の女性作家がスイスの湖畔のホテルに滞在するのだが,その経緯が判明するまでの2/3が長い.以後は急展開.
    この主人公のどうにも魅力的じゃないなぁ.馬鹿のように描かれるジェニファーの方に魅力を感じる男性も多数いるだろうな.そしてそこが女性たちが「男って本当に馬鹿」って感じるところであろう.それは主人公の気持ちでもあろう.

  • 臆病で慎重に人生を生きてきた孤独な女の繊細な心理が硬質な文章で静謐に描かれていた。感情の起伏を押し殺し、綴られる文章が逆に情緒を奏でるさまは見事としか言いようがない。英国文学の一つの極地として読むことができるのではないか。ストーリー自体も主人公の記憶と綴られる心に密接に絡み合う。人によってはっきりと好き嫌いが分かれると思うが、ここまで硬質な筆致に貫かれた小説にはなかなか巡り会えないのでは。

  • 自分は、主人公のイーディスと一緒に居たいとは思わないだろうな…彼女と一緒にいて楽しいだろうか?作家という職業を選択して、実際それなりにやっていっている能力のある女性が、結婚して妻になり平凡な生活を送るという事に囚われているのは、社会がそれを望んでいるからか?

    自分と繋がりのない、たまたま一緒のホテルに滞在しているというだけの取るに足りないと思わざるを得ない様なゲスト達についても、気にし過ぎではないか?放っておけば良いのにと思ってしまう。

  • 思った以上に難解でした。
    久しぶりに文学らしい文学を読んだなという感じです。
    特に盛り上がりもなくゆったりと流れて行くお話なのねと思っていたら、最後の最後に急展開。
    結果には、まぁそうだよね、懸命な選択ですねと思いました・・・

  • 季節はずれのジュネーブ湖畔のホテルに集う人々のふれあいと繊細な描写が共感を呼ぶ。ヒロインの年齢は三十代後半。大きな事件はないが少しばかり非日常的な空間で展開する静かな大人の物語。

  • 秋になると読み返す。
    著者の本はこれのみ好き。

  • 英文学らしい、結末までのゆったりとしたペース。ここに好感をもてます。しかし結末とその余波は別です。結末そのものは、まあ人の人生なのでそれぞれでいいのですが、さてその後、はたしてうまくいくのでしょうか。私はまず無理だと思います…。

  • 英国の本。盛り上がりに欠ける由緒正しき英国文学。

  • 上記 “Hotel du Lac”の翻訳が、小野寺健氏による「秋のホテル」です。日本語のタイトルどおり、夏が過ぎて季節が移ろう秋の静かな湖畔のホテルで、過ごす女性の物語。主人公の繊細な内面を追いつつも、しっかりとした人物描写と人生について考えさせる英国文学らしい、読後に何ともいえない余韻を残す素晴らしい作品です。

  • 2007年2月3日(土)、読了。

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