大切にしたいものは何??鶴見俊輔と中学生たち (みんなで考えよう)

著者 :
制作 : 南 伸坊 
  • 晶文社
3.67
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  • 本棚登録 :49
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794926517

感想・レビュー・書評

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  •  哲学者鶴見俊輔さんと13人の中学生によるやり取りをまとめたもの。まったく読書をしない娘のために、我が家の本棚に中高生向けの分野も増やしている最中、選んだ一冊。

     さくっと数時間で読めるけれど・・深い。中学生の考えが深い。というか、常日頃漠然と感じていることを、こうして知識ある大人が整理してまとめていくと、こんなにも本質に迫った深い思考回路としてまとまるということなんだろう。・・・我が子にとって、そんな存在でありたいけれど(汗)

     ムカつくことって何?→お母さんとの関係
     鶴見先生はおっしゃいます。『親と付き合う方法って、とても難しい。人生最初の難関。親は自分で選べないでしょう。選んだものじゃないし、むずかしい。それで、この親の子であることとという子どもの困難な立場を親は自覚していない。これが困る。親にその自覚を促す。これは難しい。本当に運命的にむずかしい。』
     ちょっと笑えましたわ。いつもママ友と「こんな私たちのもとに生まれた我が子って、なんて幸せなんでしょ♫」と言いながら子育てしているのに…!!親を啓蒙することが必要なんですって!
     でも、この視点にたつと、メンドクサイ思春期女子との関係もちょっとゆるんで見えてくるような。

     親教育よりももっとむずかしいのが先生教育。これは納得。他にも、塾とは、マンガとは、大切にしたいものとは・・それぞれに展開される持論がそれぞれにおもしろい。子ども達の心の中をそっとのぞくようで、40代母、勉強になりました!

  • 中学生の子どもたちが率直に、丁寧に話しているのが伝わってきて、最後までおもしろく読めました。

    鶴見先生がひとりひとりの言葉や背景にある想いを汲み取っていらっしゃるのも伝わってきて、その場の雰囲気が心に浮かぶようでした。

    問いについて、自分の頭で考えること。
    考えたことを安心して話せること。
    話したことがちゃんと受け取られて、話したことに即した答えが返ってくること。

    素敵な場だなー、と思いながら読みました。

  • 中学生と大人たちが意見を交換し合うもの。
    15年くらい前の本で、この本に登場する中学生たちは私と同世代。
    でもみんなしっかり自分の意見を持っていてその上ちゃんと大人たちの前でわかりやすく自分の気持ちを発表していて素直にすごいと思った。
    当時の自分にはこれだけの考える力、まとめる力はなかったな。
    既に大人の私が読んでも思わず唸ってしまうような、考えさせられる意見も出てきたりします。
    両親との人間関係って、運命的に、難しい。
    本当に、そう思う。。。

  • [ 内容 ]
    ひとりの老人と中学生の男女13人が、お寺に集まり輪になっている。
    「わたしはこう思うよ」。
    「いや、ぼくだったらこうだよな」…。
    いま、自分たちをとりまいている問題について話し合っている。
    だれが先生でだれが生徒かわからない。
    なんだか不思議な光景で、メダカの学校のようでもある。
    老人は哲学者の鶴見俊輔さん。
    この場を、「江戸時代にあった寺子屋なんだ」。
    そう話している。
    話題は、「大切にしたいものって何?」、「ムカツクことって何?」、「塾って何?」、「マンガって何?」。
    中学生のだれもが、悩んだり苦しんだり喜んだりしている問題である。
    だれにも相談できず、ひとりぼっちで悩んでいたら、この本を開いてみよう。
    考えるヒントがいっぱいつまった本。

    [ 目次 ]
    1 ムカツクことって何?(「いまの若者は」という口調;仲間はずれにされること ほか)
    2 塾って何?(気楽なふんいきが好き;先生を選ぶことができる ほか)
    3 マンガって何?(好きなマンガは『デビデビ』;ドラマの主人公になれる ほか)
    4 大切にしたいものって何?(「バイバイ」というあいさつ;ジコチュウの自分 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 図書館で「鶴見俊輔」の名前にひかれて手に取った本。伸坊のイラストと相まって笑える。鶴見俊輔ってまだ生きてたのか~、とついググってしまいました(〃⌒∇⌒)ゞ 

  • 中学生でも、ここまで考えているんだな。
    ほんとに中学生か?この子らというところまで。
    でも、やっぱり中学生なんだよね。

    なーんにも考えてないような人でも、実はけっこう考えてたりとか、頭の中が空っぽに見える人でも、実は何か考えていたりとか。
    そうやって人をバカにしている人の方が想像力なかったりとか。

    ヘタな哲学者よりも中学生の方が真理に近いことを言っていたりなんてことは、あると思うんです。

    何が言いたいかって、人はそれぞれに大切にしたいこと、ものっていうのがあって、ものは違えど、ひと一人分にたいする大きさっていうのは、そこまで変わらないと思うんです。

    種類によって、高尚かどうかなんていうのも関係なくてね。浅はかだなーとか考えてる人の方が実は思考停止になっていて、ヘタなプライドで生きてることの方が多いんじゃないかな。って。

    単純なものでも、心から大切だって言えて、笑って騒げる方が絶対に幸せですよ。
    自分の答えは自分で決めればいいし、好きなものは好きだって思っていればいい。

  • 鶴見俊輔さんと中学生の対話。寺子屋のイメージらしい。
    テーマは、ムカつくこと、塾、マンガ、そしてタイトルにもなっている大切にしたいものについて。
    中学生のさまざまな角度からの率直な意見に対して、鶴見さんが自身の話も交えながら解説を加えていく。
    難しい話は一切ありません。とても読みやすいです。
    その中にも、鶴見さんの発言にはハッとさせられるものがある。
    三巻シリーズなので、二巻以降も読みたい。

  • そうね。くりかえし同じ人とつきあっていって、そのつきあいのなかから、意外なものがでてくるようでありたいですね。

  • 100526by『大人になるって何』
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    1 ムカツクことって何? (「いまの若者は」という口調 仲間はずれにされること ほか)
    2 塾って何? (気楽なふんいきが好き 先生を選ぶことができる ほか)
    3 マンガって何? (好きなマンガは『デビデビ』 ドラマの主人公になれる ほか)
    4 大切にしたいものって何? (「バイバイ」というあいさつ ジコチュウの自分 ほか)

  • 自分で問題を見つけ、自分なりの自由な答えを見つけませんか。鶴見俊輔のそんな言葉で「みんなで考えよう」は始まった。大切なことを教えてくれる。

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