- Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794926524
感想・レビュー・書評
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「きまりについて。その人ひとりだけでできるきまりと、みんなできめるきまりとがある。そのなかに自分が入っているか、いないかでもちがうと思う。」
中学生がきまりについて、こういうふうに言っている。このことを、本気で考え抜いている、考えようとしている高校や中学の先生がどのくらいいるのかについて、ぼくはかなり悲観的だ。「規則だから。」というのがピアスを外させる「理由」になっている先生が、この本を読んでも、おそらく何の変化も期待できない。そういう所に、学校という場所がなってしまっていることは、もう少し、まじめに考えた方がいい時代になってると思う。
そういう場所がそういう先生を、繰り返し作り出してきたこと。先生の多くは、そういう場所の優等生だったはずだ。大きくなって、そこでそういう先生をしていること。「反省」の契機はどこにもない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「きまり」についての考察が興味深かったです。
きまりを作るとき、自分を含むか否か、という視点。
日々のモヤモヤの中に、とても大切な問いが隠されていて、それが発見されていく過程にふれさせていただけているようで、とてもおもしろく読めました。 -
いやなことを考えるって、年寄になっても背負っている。
生まれたときは自分っていうのはない。だから母親が自分。その自分が人間の代表。自分の中に埋め込まれた自分だから、それは自分の良心。
自殺したいという衝動に対する解決策の一つは年寄になること。