小さな本の数奇な運命 (シリーズ愛書・探書・蔵書)

制作 : 望月 紀子 
  • 晶文社
3.16
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  • (3)
本棚登録 : 114
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794926616

作品紹介・あらすじ

一冊の本が、古書店の片隅で買い手が現れるのを待っている。ヴァカンスまでに売れなければ廃棄処分、と宣告されて。ちょっと身につまされる本の独白。60年前、新刊書店に並んだときの晴れがましさ。初めて女性の手でページをめくられたとき。本棚の隣人たち。売れる本への嫉妬。リサイクルされて段ボールになる恐怖-。"ぼく"=本は生きていて、浮き沈みもあれば、感情もある。伝えたいこともいっぱいある。テレビ、コンピュータ、携帯電話が登場したショックも生きのびたんだ。まだまだやれるよ。

感想・レビュー・書評

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  • 近代文学史とかヨーロッパ史として読めばいいのかな。

    「物語」として読むには訳がこなれてない印象。
    原文もそういう感じなんだろうか。

  • タイトルに惹かれて。私たちの見えないところで、本はこんなことを思っているのかもね!なんて。

  • 1時間くらいでさらっと読めます。本の独り言というか、苦悩というか。最初読んだときは、なんていうかもっと面白い気がしたのだけれど、こんな感じだったっけ?この本のように、本に感情があったとしたら、その時々で中身がかわるってこともあるような気がしちゃいます。

  • 本の視点からの、人間や他の本たちのお話。
    手に取った本がこんな風に考えていると思うと、本を大事にしたくなる。
    他の本の批評めいたものも言っていたが、あまり知らなかったのが少し心残りだ。
    百ページにも満たないのですらすら読めた。

  • 初めましての作家さん。
    今まで本に纏わる物語とか、書店をモチーフにした物語とか
    本に係わる物語はいくつか読んできた。
    が、本書の語り手の「ぼく」は、一冊の本。
    そしてぼくは古書店の片隅で客が自分を買ってくれるかどうかを
    期待と不安と恐れの入り混じった状態で待っている。
    何故なら、ヴァカンスまでに売れなければ
    リサイクル=古紙として廃棄処分されてしまうからだ。
    まさに絶体絶命の状況からはじまり、60年を振り返る。
    著者名やタイトルは明かされることはなかったけれど
    読んでよかったと思いました。
    薄い本なので、あっという間に読めます。
    本好きさんなら好きな作品になると・・・思いたい。
    古本屋で、猛烈アピールされてみたいです。

  • うーーむ。イタリア文学にあまり触れてないせいか、なかなか入ってこなかった。
    本が語る、本の独白。
    もっと本を大切にしようと思う。

  •  本が自分の人生を振り返って語るお話。古本屋さんに並ぶ本がこの作品の本みたいに人格を持っておしゃべりしだしたら面白いなぁ。今も自分の家の本棚で隣同士になった本たちが仲良く会話したり、残念ながら馬が合わなかったりしているかもしれないと思うととても楽しい。
     また、テレビ等の娯楽がだんだんと進歩していったとしても読書の楽しさは薄れないこと、本は大切に扱わなければいけないことを改めて感じた。

  • 本がかわいく思えてくる本。

    誰かに読まれることを待つ’本’ を主人公にしたお話。

    名作としてのプライドや、リサイクルの恐怖、
    女性に読まれたときのドキドキなど、
    微妙に愛らしい思考をする’本’です。
    (そんなこと考えそうだよなーって所を絶妙に突いてきます)

    犬とか猫とかだとよくありますが、
    本の擬人化は珍しいですね。

    人に薦めたいほど面白いかというと微妙ですが、
    翻訳のせいか、文学的でもあり、童話的でもあり、
    「雰囲気がある」ってのが率直な感想。

    残念なのは、私が海外文学に疎いせいで、
    出てくる名作の名前が半分以上わからないこと。

    もう少し知識があれば、ニュアンスも伝わったし、
    この’本’の 正体の推理も楽しめたのかなと。

    実質70頁程度でこの値段なので買うのは厳しいですが、
    図書館で借りて読む価値はあると思います。

    本好きで、文学的な作品が好きな人にいいのでは。

    まあまあオススメです。

  • 古書店の片隅で誰かに手にとってもらえるのを待っている一冊の本が、自らの人生を語りだした。夏までに売れなければリサイクルに出されるという死刑宣告されてしまい・・・。本としては幾世紀も読み継がれ、超高齢者(?!)になるのが目指すべきゴールらしい。本が感情があるとこんな感じなのかなと思うと愛おしく思えてくる。

  • 独特の文体。

    じっくり、何度も読み返して、出てくる本も読んでみたい。

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