月が昇るとき (晶文社ミステリ)

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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794927439

感想・レビュー・書評

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  •  ミセス・ブラッドリーという老婦人探偵、ああ前に何かで読んだような。よくおぼえてないが。本作はブラッドリー婆さんの活躍譚ではなく、主人公はサイモンとキースという13歳と11歳の兄弟。身近に起きた切り裂きジャックのような連続婦女殺人事件について、怪しげな男を見かけたり、追跡したり、手がかりを追ったりという探偵まがいの活躍をする。すべてがサイモンの視点で生き生きと書かれていて、家庭の様子とか周りの人々とのやりとりとか、ミステリの本線以外の部分が魅力的だ。逆にいうとミステリとしては今一つ。犯人は意外ではあるが、連続殺人の必然性に乏しいし、解決も尻すぼみ。少年小説として読むべきものかな。

  • 殺人事件が「切り裂き魔」の陰惨な犯行のように書かれているにもかかわらず、その描写は最小限で、それよりも主人公の少年二人の心象やそれを取り巻く状況に筆が費やされている。そのため本格とかそういう印象は弱い。でも、その描写は非常に叙情的で、物語に浸ることができる。

  • 未読

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著者プロフィール

1901年、イギリスのオックスフォードシャーに生まれる。ロンドン大学卒業後、教員生活を送りながら、探偵小説を執筆。1929年、処女作『迅速な死』を発表。本作にも登場する心理学者、ミセス・ブラッドリーを探偵役としたシリーズで好評を博し、英国ファルス派を代表する作家として知られる。代表作に『ソルトマーシュの殺人』『月が昇るとき』(本書)、『トム・ブラウンの死体』がある。その他、別名義を含め、70冊以上の著作がある。1983年没。

「2011年 『月が昇るとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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