人生の特別な一瞬

著者 :
  • 晶文社
3.63
  • (6)
  • (8)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 102
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794935328

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 雨と暮らす(6月7日) | 福島民報
    https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022060797697

    人生の特別な一瞬 | 晶文社
    https://www.shobunsha.co.jp/?p=1077

  • 32篇の文章からなる詩文集です。
    2005年刊です。

    「雑木林の色」

    「五月の海」
    空気が碧い。まだ喧騒のない、人の少ない浜辺には、独特の透き通った時間が流れている。

    「天の鏡」
    山の湖は、むかしから「天の鏡」とよばれてきたというが、ほんとうだ。遠くから見る湖は、自然の中に置かれた、きらきらひかる天の鏡のようだ。

    「冬の砂丘」

    「それぞれの心の中の川」

    「欅の木」
    ひとの世の景色を懐かしいものにするのは、いつだって一本の木なのだ。その木がそこにあるというだけで、気もちがなぜか弾けてくる。

    などが特に好きでした。
    表紙も美しいです。

  •  詩人長田弘の詩文集とでも言うのでしょうか「人生の特別な一瞬」、2005.3発行。関が原、猪苗代湖、南洲墓地、鳥取砂丘、恵比寿アメリカ橋、倉敷美術館、旅の書斎、旅の鞄 などを描いた詩文32編が収録されています。

  • ごくありふれた風景を切り取った言葉たち。

    描写が巧みなので、読んでいるうちにふと心が吸い込まれていくような、連れていかれるような感覚を覚えた。
    詩というものは未だによくわからないけれど、美しいことは感じ取れた。

  • 旅はしないけれど、旅の話を読むのは好き。

  • 人生の特別な一瞬というのは、ありふれた、なにげない、あるときの一瞬の光景だけれど、ずっと後になってから、あのときがそうだったのだと気がついて、思わずふりむく、特別なものは何もないからこそ特別なわたしたちの日々、どんなにありふれた景色であっても、人生の景色のなかには、小さな真実がひそんでいます。人生は完成ではなくて、断片の積み重ね、特別な一瞬の断片のその向こうがわは、はたして明るいのだろうか?

  • 花鳥風月と著者の心情とが、
    見事に溶け合った詩集

    心の中の川
    地図を旅する
    欅の木

    これらに加え、あとがきが良かったです

  • 詩、ということだけどエッセイのように読める。
    32篇収録されているが、どれもどこか旅を感じさせる。
    静かで落ち着いていて郷愁を帯びた文章だった。

  • ふむ

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

長田弘(おさだ・ひろし)
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長田弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
レイチェル・L....
長田 弘
三島由紀夫
ショーン・タン
村上 春樹
三浦 しをん
マルクス アウレ...
サン=テグジュペ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×