ジャニス ブルースに死す

制作 : 田川 律  板倉 まり 
  • 晶文社
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本棚登録 : 21
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794951748

感想・レビュー・書評

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  • 生きていれば68歳、1943年1月19日米国テキサス州ポート・アーサー生まれのロック歌手、1970年に27歳でヘロインの致死量を越える服用で死去。死因は肺癌と脳腫瘍って表向きはいってるけど。そのわずか16日前には、天才ギタリストのジミヘンことジミ・ヘンドリックスが逝ってしまったばかりだというのに。

    嗚呼、あの頃はみんな、サザン・カンフォートだのといったお酒やドラッグの大量摂取で早死にするのが流行っていたなんて。

    何から話せばいいのかしら、ジャニスのことなら一晩でも二晩でも限りなく話せそうでワクワクしますが、自分で言うのもなんですが、どちらかというと比較的きれいな方の部類にはいる私の声ですが、ご多分に漏れず、なんとか彼女のあのしゃがれた声に似せようと苦労して工夫して、なんとかかんとか近似値の声を出すことに成功。まぁ言ってみれば物真似に近い感じですが、Superflyよりは単調でなくソウルフルでシャウトしていると自己満足しております。(彼女のファンの方には申し訳ありませんが、どうせ素人の戯言と嘲笑して下さい。)

    ええっと、本書は楽譜入り・ソノシート(ペラペラのレコード)付き・写真いっぱいでインタビューいっぱいの本で、作者のなんとかしてジャニスの人生と音楽をできるだけ生のかたちで伝えようと努力する熱意が伝わってくる本です。

    それにしても、私はこの本ではなくマイラ・フリードマン著『ジャニス・ジョプリン・・生きながらブルースに葬られ』(沢川進訳、早川書房、1976年)という本の方を気に入って読んできたのですが、検索したら表紙がなく唯一この『ジャニス ブルースに死す』だけに表紙がありましたのでとりあげました。

    お酒と麻薬とセックスに明け暮れて、わずか8年たらずロックンロールに昇華したジャニス・ジョプリン。

    低能でふしだらで、無軌道で刹那的でどうしようもない女のように見えて、理性の欠片もないかといえばそうではなく、内気でナイーブな知的で豊かな感受性あふれる、天性のひとりぼっちとでも呼ぶしかない孤絶感の持ち主。さみしがり屋。

    私がもし側にいたなら、けっして自堕落な生活をさせず軍隊のような規律で回心させてあげて、恨まれるのはイヤだから、英語の落語と寒いギャグでしょっちゅうお腹をかかえて笑わせてあげられたでしょうか。

    彼女の歌声を聴くのは、生前発表された『Cheap Thrills』(1968年)と死後の『Pearl』(1971年)が聴きごたえがあり世評も高いのですが、私はなんといっても1972年に出されたライブ音源の『Janis Joplin In Concert』 がもっとも好きで、彼女の歌の魂を伝える気がしています。

    「Down on Me」から始まるド迫力を、ぜひいちど堪能なさってみて下さい。

  • 2009/6/25購入

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