まちづくり読本: こんな町に住みたいナ

著者 :
  • 晶文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794958808

感想・レビュー・書評

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  •  地域のまちづくり活動の大先輩の延藤先生の本。

     今ごろよんでいてすいません。絵本から説き起こす延藤先生の活動、どれもすばらしい。

     僕もそういう活動に参加し、支援したいと思うが、この本から20年たっていて、今の時点で心配することは、国も市町村もまちづくりのソフトの活動に支援する体制や予算が枯渇してきていること。

     むしろ、ハードの整備からこういうすでにある地域の資源を活かして住みやすくする活動が大事なのに、とにかく、国も都道府県も市町村も社会保障費の増分で首がまわらず、まちづくりや建築の分野にはほとんどお金がない。

     そういう中で、どうやって、地域のまちづくり活動を維持していくか、一方で地域側も高齢化してきて体力がなくなっている。

     高齢化しているからこそ、地域のまちづくり活動やみまもり活動が大事になるのに、市町村が体制を組めない。この解決策を見いだしていきたい。

     これも、頭の中の「考え中ボックス」に入れておく。みなさんのアイディアや苦情も聞かせてください。

著者プロフィール

1940年、大阪生まれ。工学博士。日本におけるコーポラティブ住宅や住民参加型のまちづくり研究・実践の第一人者。専攻は生活空間計画学。
みずから撮ったスライド写真と名調子による「幻燈会」が各地で大好評。またの名を「まち育ての語り部」。千葉大学教授をへて、2003年4月よりNPO法人「まちの縁側育くみ隊」代表理事。05年より愛知産業大学大学院教授。
意味ある小さな出来事の連続と人びとのゆるやかな変容が、やがて構造を再編成していくという「まち育て」の仮説のもとに、人間・環境相互浸透論、ハウジング、コミュニティ・デザインを中心とした研究と実践をかさねている。受賞多数。

「2006年 『【びじゅある講談】おもろい町人(まちんちゅ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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