理想の書物

制作 : ウィリアム・S.ピータースン 
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794960962

作品紹介・あらすじ

1891年、ウィリアム・モリスは、ロンドン西郊ハマスミスの地に、印刷所ケルムスコット・プレスを設立し、みずから美しいと信ずる本の製作に着手した。その活動のさなか、モリスが書物芸術を主題として発表した、エッセーおよび講演記録のすべてを収録、初めてその思想と実践の全貌を明らかにした貴重な書。

感想・レビュー・書評

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    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/TW00063985

  • ウィリアム・モリスは学生時代から関心があった思想家・藝術家だった。日本でいえば柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎らの民芸運動を連想する。モリスの場合には自然の花、鳥、虫などを愛したことが知られている。この書は内容そのものではなく、書物の装丁、デザイン、挿絵、活字体などにおいて美を追求する観点からの論文・講演録集である。モリスが、書を美術品として価値を置いていたことが繰り返し力説されている。書の表紙を見るだけで気持ちが高められることはよくあることである。モリス商会の壁紙の美しさの追求と軌を一にしている。しかし、この書そのものの装丁はもっと美しくしてほしかった!

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著者プロフィール

William Morris(ウィリアム・モリス)1834年~1896年

詩人、工芸職人、デザイナー、社会主義者、環境問題活動家、小説家、出版者として、19世紀の英国社会に多大な影響を与えた。その影響は、没後120年以上経っても衰えず、むしろ重要性が高まっている。デザイナーとしての側面だけでなく、人生の後半に、不平等な社会の変革や環境保護のために献身したことが、とくに最近注目されている。

「2019年 『素朴で平等な社会のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ウィリアム・モリスの作品

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