ダウンタウン青春日記

著者 : ジム・キャロル 梅沢葉子

• 晶文社 (1994年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[canucmeさんの感想 · 2013年1月7日]

削ぎ落とされた生活。
主人公がしがみついたものは、結局、孤独や危険がいっぱい詰まったニューヨーク。
ちょっと重たいけれど、強烈に伝わって来るのは、主人公の生への執着。
繰り返し読む程、そう思いました。

[なつこさんの感想 · 2012年10月14日]

文章を読んでるだけなのに酔いそうになる。目がすべる、というじゃなくてなんか膜を通して世界を見てるような感じ。これも70年代のアメリカのアートシーンっていうか文化や風俗を感じるという意味で面白くはあるけど前作にあったような破滅ぎりぎりの美しさや危うげな儚さが消えてしまった。

[kokorosorekaraさんの感想 · 2010年5月11日]

「マンハッタン」のその後。
ドラッグ抜け出そうと走りもがく日々を美化せず、しかし
あくまで詩的に綴った日記。
彼のような青年は、ニューヨークにはざらにいるのかもしれない。
でも自分の友達だったら、とても悲しいだろう。