橋浦泰雄伝―柳田学の大いなる伴走者

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  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794964304

作品紹介・あらすじ

柳田国男の民俗学を全国的な民間学に組織し、同時にマルクス主義者であり、画家でもあった橋浦泰雄。戦後、いち早く生活協同組合を創った人でもある。信州に散在する道祖神の広がりを調べ、五島の珍しい正月行事を記録し、初めて、太地町の捕鯨史を明らかにした。歴史上の様々な場面に顔をのぞかせるが、その全体像が描かれることはなかった。こんな忘れられた一人の日本人に迫る。橋浦家に残された柳田や作家・尾崎翠などからの膨大な手紙をひもときながら、橋浦の足跡をたどる異色なノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 今ではほとんど知名度がない?橋浦泰雄の伝記です。橋浦は、大正から昭和50年くらいの時代に、画家、コミュニスト、民俗学者、生活協同組合の活動家、と多面的な活動を柔軟な姿勢で行っていた人物です。特に、柳田国男のもとで民俗学の発展に貢献した業績は評価されます。
    というような一般的紹介もさることながら、同時代の実に多様な人々との交流の事実が面白く読ませてくれます。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了、日本学術振興会海外特別研究員(ニューヨーク大学)。専攻は歴史社会学、ロシア・東欧ユダヤ史、パレスチナ問題。著作に『ロシア・シオニズムの想像力――ユダヤ人・帝国・パレスチナ』(東京大学出版会、2012年)、「ダニエル・パスマニク――白系ロシアのシオニスト、あるいは二重ナショナリスト」『思想』(2013年、第10号)など。

「2014年 『ヘイトスピーチ 表現の自由はどこまで認められるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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